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概要

エコジン10・11月号

ハッケン!新しい複合型施設でエネルギーの地産地消をめざすアオーレ長岡市民が集う屋根付き広場(ナカドマ)、アリーナなどに、全国で初めて市役所が一体化した複合型施設。自治体初の「住宅・建築物省C O ?推進モデル事業」に認定された。省C O ?を牽引するのは、天然ガスコージェネレーションシステムだ。国内産出量の4割にのぼる長岡産の天然ガスを使って自家発電し、施設内に供給。また屋根には、太陽高度に合わせて角度が変わる可動式の太陽光パネル屋根を設置し、さらに雨水や融雪水を循環して使用できる中水循環型融雪システムも導入。これらの設備によって、年間で1,050トン(一般家庭2 2 0世帯分)のC O ?の排出量を削減している。施設の1階には、省C O ?情報を見える化したタッチパネル式のディスプレイ「I D O(イド)」を設置。未使用の土地に菜の花を植えて資源循環モデルをつくるながおか菜の花プロジェクトハッケン!市内に21ヘクタールある菜の花畑から、年間で約6トンの菜種油の生産を目指している。環境のために「地域でできることは自分たちで考えて行動しよう」と始まったプロジェクト。休耕田や転作田に菜の花を植え、収穫した菜種から油をしぼって菜種油として販売。さらに使用した廃油を回収して、トラクターなどの農作業機械の燃料となるバイオディーゼル燃料(BDF)に利用するという、資源循環を生み出す試みだ。長岡市は、廃油を回収し、BDFを精製する市内の企業や、廃油を提供するホテルなどと「越後ながおかバイオマス地域協議会」を設立。BDFの啓発活動や利用促進を図っている。省CO?の生活を定着させて、地球温暖化の防止に貢献長岡市では、地域の特産でありCO?の排出量が少ない天然ガスを活用した「ガスタウン構想」や、全国に先駆けて推進してきた下水汚泥消化ガス活用事業などの「バイオマスタウン構想」を策定。こうした構想を形にするための主力事業として、2013年7月から国内最大級の「生ごみバイオガス発電センター」が稼働を開始している。さらに地球温暖化に対する長期計画として、温室効果ガスの排出量にも着目。市の複合型施設「アオーレ長岡」への省CO?技術の導入のほか、雪氷エネルギーの利用や小水力発電の推進など、地域資源や再生可能エネルギーの活用による新たな産業の創出や雇用の確保、地域の活性化に取り組んでいる。27