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概要

エコジン08・09月号

「私自身は、もともとそんなに環境問題に対して、意識が高かったわけでもなくて・・・。会社員時代は多忙で、夜中に洗濯機を回して浴室乾燥で乾かす、なんてこと、日常茶飯事でしたし。なので、環境やエコなども取り上げる機会があるラジオ番組に出演が決まって、“私でいいのかな・・・”と最初は少し戸惑いました」毎週日曜日の朝、J-WAVEで放送中の番組『WONDERVISION』に出演中の、平井理央さん。でも思い返してみると、小さい頃からお母様は“家庭でできる小さなエコ”を実践する方だったとか。「お米のとぎ汁は植木の水やりに使用したり、使っていない電化製品のコンセントを抜いたり・・・。あくまでも家庭の主婦が、無駄遣いを減らすために日常の中でできることをする、というレベルの行動です。でも私も結婚して家庭を持ってからは、母と同じことをしています。あと、エコイベントに行ったとき、食べ終わった食器を水で洗う前に要らない布で拭き取っていたのを見て、これは洗剤や水の節約になるかも、と思い、家でもやっていますね。小さいことを、無理せずにやる。そうすれば、自然と長く続けていけるかな、と。やはり続けることが、大事だと思うんです」平井さんはラジオを通じて、大勢の環境活動、エコ活動をしている人たちと出会っています。環境や地球のことを考えている人たちに、共通点はあるのでしょうか。「皆さん取り組んでいることは違っていても、とにかく楽しみながらやっている、というところは同じですね。例えばごみ拾いなんかも、サークル活動的な雰囲気なんです。中には“合コンみたいな感じ”なんて言う人もいて(笑)。環境に良いことをしているのはもちろん、誰かと仲良くなる、友達が増えるといった楽しみがあるのが、最近のエコ活動の傾向ですね。昔はエコと言うととてもマジメなもので、意識が高い方々がやっているイメージでしたが、今は皆さん、“楽しいからやってる”と言います。そういった意味では、随分変わった気がしますね。楽しそうなところには、新しく人が引き寄せられ、仲間が増えて輪が大きくなる。さらに、TwitterやFacebookなどのSNSを通じて、“ありがとう”とか“町がキレイになりました”など、反応をする人がいる。そういう二重構造が、世の中を変えていくきっかけになるのかもしれない」先日ラジオの取材で、マレーシアを訪れた平井さん。ボキーワードは、仲間と一緒に、無理せず、楽しく。ルネオの熱帯雨林では今、原生林が次々と伐採され、アブラヤシのプランテーション農場が拡大しています。「一見木々あふれる風景なので、“緑だ!”と思うのですが、それはすべて人工的に植えられたアブラヤシ。熱帯雨林がなくなることは動物が住む場所を失うことはもちろん、人間にとっても決して良いことではないはずです。例えば、大昔地球に飢饉が訪れたとき、ジャガイモが発見されたのは南米の熱帯雨林だったそうですし、今までも病気を治すワクチンの素が見つかったりもしている。私たちを助けてくれる可能性がある場所を、自らの手で、みすみす減らしている現実がある。とはいえマレーシアにとってはパーム油は外貨獲04