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概要

エコジン08・09月号

住友ゴム工業株式会社ナノレベルの新材料開発技術で自動車の燃費低減に“足元”から貢献新材料開発技術「4D NANO DESIGN」を確立タイヤ性能を向上させる新材料を効率的に開発するため、「調べる」「予測する」「作る」「引き出す」という4つの技術を融合させ、ナノレベルで分子の挙動を表現しながら、材料シミュレーションと解析を行うことで科学的・合理的に材料開発を行い、素材を自在にコントロールすることを可能にした新技術。今後は、世界有数の計算速度を誇る次世代スーパーコンピュータ「京(けい)」を活用し、高機能材料開発のさらなるスピードアップを目指す。ガソリン価格の高騰、地球温暖化への意識の高まり……こうした背景から、ハイブリッドカーをはじめとする低燃費車が人気を集めている。しかし、自動車の燃費低減に貢献しているのは自動車メーカーばかりではない。住友ゴム工業株式会社が製造販売する「エナセーブ」シリーズをはじめとする「ダンロップ」ブランドの低燃費タイヤは、2010年に低燃費タイヤのラベリング制度がスタートして以来、積極的に商品ラインアップを拡大し、様々な車種に対応する事で支持を集めてきた。「現在、ダンロップブランドで販売する市販用夏タイヤのうち80%以上が、ラベリング制度対応の“低燃費タイヤ”となっています」と語るのは、同社広報部の橋本卓史氏。タイヤを通じた環境負荷低減の取り組みは、これだけにとどまらない。昨年11月には、石油や石炭などの化石資源をまったく使用しない世界初※の100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」を発売した。※合成ゴムが主流になって以降(住友ゴム調べ)「一般的なタイヤで約60%を占める石油由来の原材料を、すべて天然資源に置き換えて量産化を24