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概要

エコジン08・09月号

熱中症患者が増え続ける!?1880年から2012年の約130年間で、世界の平均地上気温は0.85℃上昇しています。また今年、横浜で行われたIPCC総会で承認、公表された第2作業部会報告書では、こうした現状と将来予測を踏まえて、気候変動による8つの主要なリスクが公表されました。ここでは洪水などの自然災害、食料安全保障、生態系の損失等と並んで、熱波による健康被害が掲げられています。さらに地域ごとに絞ったリスクとしても、アジアでは熱中症の増加が懸念されており、今後の対策を講じていくことは急務と言えます。注意報世界の異常気象・気象災害文/宇治有美子地球温暖化が引き起こす危険や、その対策をテーマ毎に紹介していきます。気候変動に関する情報の伝え手「IPCCリポートコミュニケーター」が、私たちの生活にも大きな影響を及ぼし始めています。地球温暖化は、いまやどこか遠い国のできごとではなく、近年、異常気象や気象災害が世界中で頻発しています。“異常気象”の定義とは、30年に1度あるかないかの気象現象のこと。昨年だけを例にとってみても(下図参照)、日本を含む各所で、異常高温が観測されています。この傾向は、今後も続くと予測されます。下図はあくまで昨年1年間だけのデータですが、温暖化対策をしていかなければ、こうした異常気象や災害が増えていくことは十分に考えられます。⑨低温3-6月IPCCとは?⑩多雨1 - 3、5 - 6月⑪サイクロン11月⑫大雨1月⑧高温5 - 6、8 - 9月気候変動に関する政府間パネル。気候変動について発表された論文や観測データを、各国の有識者・専門家が評価し、まとめる政府間機関。5~7年ごとに最新の報告書が公表され、現在は第5次評価報告書が作成されている。!②高温3、7-8月⑦大雨8月⑥大雨6月!! !⑤大雨9-10月⑬高温9-12月!!!①洪水7-9月③少雨3、5月④台風11月⑮少雨11-12月⑯ハリケーン9月⑰高温1 - 4、6月少雨2-3月⑱高温1、3 - 4、7 - 1 0月主な天候の特徴・気象災害( 2 0 1 3年)高温低温少雨多雨!気象災害(出典:気象庁H P)IPCCリポートコミュニケーターとは?第5次評価報告書の内容を、広く一般の国民に伝える活動をする人々。気象キャスターなどが中心となって、それぞれの専門分野に関する最新の気候変動の情報をわかりやすく伝える。!⑭多雨1、4 - 6、1 0月20