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概要

エコジン06・07月号

34“シェアーッ!!” Fun to shareってキャンペーンが始まってるらしい。つまりエコに関わる情報や知恵を拡散、共有していこうってことだね。 確かに今までシェアっていうとルームシェアとかカーシェアリングとか、限りあるものを皆で共有する感じでなんか窮屈な感じがしてた。できれば部屋は丸ごと自分勝手に使いたいんだけど、まぁこの際仕方ないみたいな。 今度のFun to shareはちょっと違って、Funがつくだけ楽しそうというか、我慢してやらなきゃいけないものでなく、楽しいから広げよう、便利だから教えてあげよう、みたいな明るいイメージのキャンペーンだ。 大企業から自治体、個人とさまざまなエコに関する情報が共有できたらいいな。 大企業の環境対策を個人が知るだけでなく、隣のおばぁちゃんの暑さしのぎの知恵が大企業を動かすかもしれない。自治体の環境対策に企業がそれをサポートする技術を開発したり、それを支援する個人のネットワークができたりするかもしれない。考えるとなんかちょっとワクワクと期待しちゃたりする。 ただ、このFunを盛り上げていくには一工夫必要だねー。今の世の中Funだらけだからなー。朝から晩まで外も家の中もボクらの周りは楽しいことだらけだ。このFun to shareも相当面白いことじゃないと人は時間を割いてくれないかもしれないぞ。例えば今、ゲームの中だけで価値のあるアイテムやプライドが人を夢中にさせている。これを参考に省エネしないと貰えないゲームのアイテムなんてできないだろうか? 現実の世界でちゃんと二酸化炭素を減らした分だけ育つモンスターなんてできないだろうか? Fun はとってもいいことだけど、人の24時間をさまざまな娯楽が奪い合ってる中で、楽しさで人を惹きつけるのは結構大変なことだと思う。 これを機会にホントのFun が見つけられたらいいよね!1958 年静岡市生まれ。1985年、『エレキな春』でデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。近年は、幻想的あるいは文学的な作品などを次々に発表するほか、エッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。プロフィール環境やエコに関するアレコレについて、しりあがり寿さんがコミックとエッセイで鋭く!かつゆるゆると迫ります。Fun to Share今月のお題第18回