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概要

エコジン06・07月号

ecojin SPECIAL NEWS [復興版]21チームがチャレンジする姿を復興のシンボルに!鈴木勇人(すずき・はやと)1972年福島市生まれ。千葉工業大学工学部建築学科卒。建築設計事務所経営の傍ら、「Jリーグチームを福島県につくる会」のメンバーとしてクラブ設立を支援。2011年、「株式会社AC 福島ユナイテッド」設立の発起人の1人となり、同年5月、代表に就任。スポンサー広告看板の設置を手伝う復興サポーターの様子。福島ユナイテッドFCオフィシャルHPhttp://fufc.jp「ユナイテッド、なくなっちゃうの?」 福島ユナイテッドFCのルーツは、日韓ワールドカップが開催された2002年、ある一人の青年が「福島にJリーグチームを作りたい」という思いから発足させた「福島夢集団」というグループです。2005年に福島県社会人リーグに参入し、その後、名称や運営主体は変わりましたが、クラブの経営状態は思わしくない状態でした。この窮状を救おうと、私たちが発起人となって新たな運営会社を立ち上げた矢先、東日本大震災に見舞われました。選手約30人のうち7人が退団し、サポーター組織も解散……役員会では、断腸の思いでクラブの解散を決議しました。 ところが、そんなある日、選手たちと避難所の炊き出し支援を行っていると、「社長、ユナイテッドなくなっちゃうの?」と、ひとりの小学生が質問してきました。その子の目にあふれた涙を見て、「私たち大人があきらめてはいけない。スポーツの力で福島を元気にしたい。クラブを存続しよう」と決断しました。INTERVIEW福島の人たちと喜びを分かち合いたい 震災を機に、選手たちの意識は明らかに変わってきています。試合でのプレーはもちろんですが、選手が主体となって県内各地でサッカースクールを開催するなど“福島でサッカーをする意義”を強く感じてくれています。 アウェーゲームでは、風評被害を払拭するため、福島県産の農作物や観光PRを行うなどの活動も行っています。県外に避難されている方々にも、福島ユナイテッドの元気な姿を見て楽しんでもらいたいですね。今後もJ2昇格を目指した戦いが続きます。福島の皆さんの思いに応え、そして、福島の皆さんととともに昇格の喜びを分かち合えるよう、全力でチャレンジしていきます。の様子をパネルで展示し、立ち寄った県内外の多くの来場者からは、福島への応援メッセージが託された。除染によって、子どもたちの遊び場が戻りつつある中、スポーツを通じた復興が、新しい福島の創造を後押ししている。