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概要

エコジン04・05月号

ダイキン工業株式会社次世代冷媒を、世界に先がけて採用「空気の新たな可能性」を追求するうるさら7世界で初めて「HFC32」を採用することで、環境性に優れ、省エネ性と快適性を両立した“次世代型ルームエアコン”。従来の主流だった「HFC410A」が混合冷媒なのに対し、HFC32は単一物質の冷媒であるため、将来実現を目指す冷媒リサイクルが可能になる。さらに冷媒以外にも、省エネ性能の向上につながる新たな技術が数多く採用されている。ダイキン工業株式会社は、世界トップクラスの空調機メーカー。同社が2012年秋に発売した新製品「うるさら7」は、“次世代エアコン”として大きな話題を呼んだ。同社CSR・地球環境センターの洲上奈央子さんは、その理由についてこう語る。「エアコン内部を循環して空気の熱を運ぶ『冷媒』は、いわば血液のような、なくてはならない存在ですが、一方でオゾン層破壊や温暖化への影響という大きな課題も含んでいます。当社はこの製品で、従来の冷媒に比べ温暖化係数が約3分の1という次世代冷媒『HFC 32』を、世界に先がけて採用したのです」。HFC 32の特長は、現在の主流であるHFCの混合冷媒である「HFC410A」と比較して温暖化への影響が低く、高い熱搬送能力をもち、機器のエネルギー効率を向上させることができるため、機器使用時のエネルギーに起因する温室効果ガスも抑制できる。また、エアコン1台当たりの冷媒量も削減でき、さらに温暖化の抑制につながる。また、混合冷媒ではなく、単一物質であることから、将来的に実現を目指す冷媒リサイクルにも適しているなど、多くのメリットがある。さらに2011年9月からは、同社が保有する「HFC32を使用した空調機の製造・販売に不可欠な基本特許」を新興国には無償開放するなど、次世代冷媒の世界的な普及にも積極的に取り組んでいる。世界で唯一、エアコンと冷媒の両方を手がけるメーカーならではの取り組みと言えるだろう。もうひとつ、ユニークな取り組みが「Re:エアコン26