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概要

エコジン02・03月号

かき小屋「唐桑番屋」で提供されるカキ。殻の剥き方は、お店の方が丁寧に教えてくれる。海との絆が根付く町・気仙沼唐桑復興モニターツアー文/本吉恭子写真/キッチンミノルリアス海岸に囲まれ、澄んだ海のすぐそばに森が迫る長さ約20kmの唐桑半島。宮城県北東端の太平洋沿岸に位置し、静かな湾ではカキやホタテの養殖が盛んに行われてきた。しかし、東日本大震災の大津波によって、気仙沼および唐桑半島は甚大な被害を受けた。そんな唐桑半島だが、現在は青緑色の美しい海が戻り、カキ養殖をはじめとする漁業も少しずつ復活を遂げつつある。この地を巡る「海との絆が根付く町・気仙沼唐桑復興モニターツアー」は、平成25年の11月30日から12月1日の日程で女性限定・10名の参加者によって催行された。最初の目的地は、被災した地元漁業者が共同でオープンした復興かき小屋「唐桑番屋」。鉄板の上に新鮮なカキが山盛りに置かれ、大きなステンレスのふたをして約10分で蒸しあげる。参加者はこの豪快な「漁師流蒸し焼き」を堪能し、生産者が語る海の幸の復活の話に耳を傾けた。次に、津波の被災地区の高台にある古民家を訪ね、地域の漁業の歴史を知るご主人からお話を聞きながら家や蔵の中を見学。参加者からは「古い建物や家具などを今も実際に08