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概要

エコジン02・03月号

「ふくしまが好き」というストレートな歌詞が印象的な、猪苗代湖ズの曲『I love you & I need youふくしま』。東日本大震災へのチャリティ目的で作られた曲だと思った人も多いかもしれない。だが、実は福島のことを歌にするきっかけは、’0 6年にまでさかのぼる。「若い頃の僕にとって福島は、自分も含め、閉鎖的で、人の悪口ばかり言っているイメージでした。嫌いだったので帰るのは1年に1日、元旦だけ。また昔の自分は、上手く行かないと全てを福島のせいにしていたところもあったと思います。そんな話を、同郷のサンボマスターの山口隆としたら、彼も似たような感情があると。そのとき福島から、嫌いなら、どこが嫌いなのか、説明してくれって言われてるような気がしたんですよね。じゃあそんな気持ちを歌にしてみようと、山口隆と二人で、『福島には帰らない』という曲を作ったんです」その曲を携えて、福島でライブやイベントを開催。足を運ぶ機会が増え、バンド・猪苗代湖ズを結成し、『アイラブユーベイビー福島』などの曲も新しくうまれた。しかし、そんな福島が“ふるさと以上”の存在になりつつあったときに、東日本大震災が起こる。「“福島、嫌いだ!”とか、“殻を破れ!”とかカツを入れてた僕らが、何もしないわけにはいかないですよね。でも同時に、震災が大きすぎて、何もできない無力感もあった。ミュージシャンや、福島のイベントで知り合った人たちからも、同じような声を聞いていて。ならばその“無力感”を共有しようと思い、ミュージシャンを事務所に呼んで、そのトークの模様をUstreamで配信したんです。そこに来た山口隆から、“前にecojininterviewMICHIHIKO YANAI問題を抱えている側と解決する側、その橋渡し04