ブックタイトルエコジン02・03月号

概要

エコジン02・03月号

今月のお題IPCC第5次評価報告書“なにやってんだよ、人類!”かつゆるゆると迫ります。し環り境あやがエりコ寿にさ関んすがるコミックとエッセイプロフィールアレコレについて、で鋭く!第16回1958年静岡市生まれ。1985年、『エレキな春』でデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。近年は、幻想的あるいは文学的な作品などを次々に発表するほか、エッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。IPCCってのがあるらしい。つまり世界の学者の代表達が集まって温暖化の進捗具合とかをまとめるんだね。言ってみれば温暖化の地球的オフィシャルレポート。あらゆる温暖化対策の元になるレポートだ。で、今回が5回目になるらしいけど、どうにも温暖化対策が効果あげてないっていうか、すすんでるみたいなんだ。今回のレポートで人類が温暖化をすすめてる可能性は95%に上がり、温暖化によって上がる水面も最大80センチを超えた。なんだよ、もうー。全然対策すすんでないじゃん!人類なにやってんだよ!思えば京都会議とかで環境問題が盛り上がったのが1997年。あのあと2001年の同時多発テロで環境どころじゃなくなって2008年のリーマンショックやらでとにかく経済ってんで環境問題がおいとかれて、そのあと日本じゃ震災で原発動かせなくなって二酸化炭素出しても止むなしみたいな風潮だし、シェールガスが使えるってんで化石燃料の枯渇への不安も遠のいた。だけど、相変わらず人口も消費エネルギーも増えてるし、食べ物もエネルギーも絶対いつかは人類を支えられなくなる。地球全体で解決しなきゃいけない大難問なのに皆自分の国のことばかり考えているように見える。IPCC報告書ってのは人類がちゃんと地球で暮らしていけるか?って通信簿だよね。今度の報告書を神様が見たら言うだろう。「う~ん、ジンルイ君いかんねぇ。この成績ではキミには地球は任せておけないねぇ、ゴキブリ君に変わるかね?」IPCCは通信簿にジンルイ君の行動の評価ものっけるべきだね。「ジンルイ君は熱心に課題に取り組むこともありますが、気分屋で根気強い努力が足りません」「ジンルイ君は地球を救えとかカッコイイことを言いますが、実際には温暖化で一番苦しむ弱いオトモダチを助けようとはしません」「ジンルイ君は自分の生活に対する向上心はありますが、みんなで大きな課題を解決する協調性に欠けます」もうジンルイ君、散々だろうな。問題はこの通信簿が、まだこれから頑張れる一学期のものか、もう後がない三学期のものか、だな。今何学期ですか?神さま。34