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概要

エコジン02・03月号

二ッポンのエコな現場VOL.05先進的なエコ活動に取り組む各地の自治体やNPO、企業をご紹介します。みたけ岐阜県御嵩町世帯数: 7, 0 3 2世帯(2014年1月1日現在)総人口: 18 , 9 9 7人(2014年1月1日現在)URL : http://www.town.mitake.gifu.jp左:民間の森林事業体がもつノウハウを生かすともに、今後は民有地も含めた森林整備面積を拡充することによって、C O ?吸収量のさらなる増加を目指す。右:御嵩駅近くにある「御嶽宿さんさん広場」は、1 0 k Wの発電能力を持つ太陽光発電施設を備えており、低炭素の町を目指す御嵩町のシンボルとなっている。下:利用者が減少している名鉄広見線の利用を促進するため、御嵩駅前の無料駐車場を設置するなど、パーク&ライドの拠点を整備していく。町も森林組合も“win-win”の森林管理文/柳澤美帆町の約60%が森林という岐阜県御嵩町。林業の衰退に伴う森林の荒廃が課題となっていたが、解決に向けて「森林経営信託」による森林整備に着手した。「森林経営信託」とは、森林の所有権を信託契約の相手方である森林組合に移転し、森林整備を伴う林業経営を行うもの。今回、町有林の一部を民間の可茂森林組合に信託し、森林管理と資源の有効活用を進めていくこととした。「『森林経営信託』はすべてがwin-winの関係」と、まちづくり課の可児英治エコ推進係長は話す。町にとっては森林整備に費用が一切かからず、信託された組合側も管理する森林資源が増えて間伐材販売等で安定した経営につながる。さらに、木々が密集し下草も生えない状況だった山は、適切な管理によって土砂流出の危険性が減少することになる。町・民間業者・町民のすべてが恩恵を受ける「森林経営信託」。豊かな森の復活へ向けて、今後に期待が寄せられている。町ではこのほかにも、災害に備えて、太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、一定期間電気を自給する「自立型避難所」の設置を中心とした分散型エネルギーの普及促進を行うほか、公共交通利用によるCO?排出削減に向けた「パーク&ライド」を推進するなど、さまざまな環境対策を進めていく方針だ。30