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概要

エコジン02・03月号

江守正多さんに聞きました国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク評価研究室長IPCCの報告書についてもっと詳しく教えてください。地球温暖化が広く一般に知られるようになり、一種のブームとなったのは2007~09年辺りだと私は認識していますが、2008年のリーマンショックによる経済へのダメージや、2011年の東日本大震災などにより、温暖化の問題は後方へ追いやられてしまった感があります。ところが、2013年に各地で起きた異常気象が多くの被害をもたらしたことから、その要因として地球温暖化が再注目され始めました。そうしたタイミングでIPCCの第5次報告書が6年ぶりに公表されることの意味は大きいといえます。(℃)6.0世界平均地上気温の変化(℃)(m)1.0世界平均海面水位の上昇(m)4.02.00.0histroricalRCP2.6RCP8.542-2.019502000205021003932RCP2.6 RCP8.50.80.60.40.20.0200020202040206020802100複数の気候予測モデルに基づく1950~2100年の世界平均地上気温の経年変化(左図)と、21世紀における世界平均海面水位の変化の予測(右図)(どちらも1986~2005年の平均との比較)。温暖化対策を徹底的に講じた場合が「RCP2.6」のシナリオ、何も対策をしなかった場合が「RCP8.5」のシナリオとなっている。24