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概要

エコジン02・03月号

国が除染の計画を策定し、除染事業を進める地域として、放射性物質対処特措法に基づき「除染特別地域」が指定されている。このうち田村市では除染実施計画に基づく面的な除染作業が昨年6月に終了している。また、楢葉町、川内村、大熊町についても、当初の計画通り今年3月末までに終了する見通しだ。県内の浜通りを縦貫する常磐自動車道においても既に除染が終了しており、道路管理事業者による復旧・整備工程に引き渡し、広野IC~常磐富岡IC間は、2月22日に再開通する予定である。昨年9月には「除染の進捗状況についての総点検」が行われた。これを踏まえ、南相馬市、飯舘村、川俣町、葛尾村、浪江町及び富岡町について、個々の市町村の状況に応じ、除染実施計画が見直され、改定された計画が12月に発表された。この新たな計画においては、住民の帰還を最優先とし、住宅周辺やインフラを先行して除染することなどが盛り込まれた。地元関係者との連携をさらに深めながら、一日でも工期が短縮できるよう作業を進めていく予定だ。残る双葉町についても、復興の道筋の検討と合わせ、除染実施計画の策定に向けて、引き続き調整がなされていく。田村市都路町で行われた農地除染作業の様子。耕土深が浅いため、大半の農地でなるべく石を掘り起こさないよう深耕を実施。常磐自動車道の除染では、路面を高圧水で洗浄すると同時に排水を吸引回収する回収型高圧水洗浄など、さまざまな新技術が導入された。Click!!環境省除染情報サイトhttp://josen.env.go.jp除染情報プラザhttp://josen-plaza.env.go.jp福島県内では除染に伴って大量に発生した放射性物質を含む土壌等が県内の各地に仮置きされている状況であり、一刻も早くこれを解消し、除染の加速化・復興の促進をする必要がある。そのため、仮置きされた土壌等を最終処分するまでの間、安全かつ集中的に管理・保管をする施設として、受入・分別、貯蔵等の機能をもった「中間貯蔵施設」を県内に整備することとしている。昨年の12月14日に中間貯蔵施設等の受入の要請を楢葉町、大熊町、双葉町および富岡町に行った。今後、地元住民に施設の必要性や安全性等について丁寧な説明を行うことを通じて、理解を得られるように努めていき、平成27年1月からの供用開始を目指し引き続き尽力していく。17