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概要

エコジン10・11月号

Part.2循環する、小型家電携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電には、鉄、アルミ、銅、貴金属、レアメタルといった有用な金属が含まれます。今年4月から施行されている「小型家電リサイクル法」を受けて、全国の自治体では準備が整った自治体から、使用済となった小型家電の効果的な回収と処理、リサイクルがスタートしています。ここでは、法施行以前から小型家電リサイクルに積極的に取り組む富山市及び富山県内のリサイクル業者の事例を紹介します。文/さくらい伸写真/石原敦志富山市内に設置された、小型家電用の回収ボックス。小型家電リサイクルの好循環を実現現在、日本で年間に廃棄される小型家電の量は約65.1万トン。その中に含まれる有用金属は約27.9万トン、金額にして約844億円分にあたるといわれる。富山市では富山県からの提案を受けて、すでに平成22年度より小型家電リサイクルのモデル事業を実施してきた。「富山市の場合、不燃物は富山地区広域圏リサイクルセンターで処理をしているのですが、ここで資源物として回収できるのは鉄とアルミ。それ以外は破砕処理をして最終処分場に埋め立てています。昨今話題のレアメタルをなんとか回収できないだろうかという話になったところ、富山県内にレアメタルを回収・リサイクルできる技術をもった業者があることが分かり、小型家電リサイクルにいち早く取り組むことが可能になりました」と、富山市環境部環境センター管理課の細川賀世子さんは言う。12