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概要

エコジン6・7月号

今月のお題みちのく潮風トレイル“トレイルなうw”かつゆるゆると迫ります。し環り境あやがエりコ寿にさ関んすがるコミックとエッセイプロフィールアレコレについて、で鋭く!第12回1958年静岡市生まれ。1985年、『エレキな春』でデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。近年は、幻想的あるいは文学的な作品などを次々に発表するほか、エッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。トレイルって憧れるなー。ひたすら歩くんだよね。歩くの好きだしなー、一日歩いてたどりついた温泉でお風呂つかって一杯やって次の日にまたテクテク歩く。地元のおいしいもの食べられるし、人々の話も聞けるし、自分の健康に役立つし、あまりお金かからないし、でもって復興に役立つってんだからサイコーだよね。うーん、ここで気になるのがトレイルにスマホとかどう利用するかだなー。今やみんなスマホ持ってるし利用しない手はないよね。自分の位置が分かるGPSとか万歩計とか、「今どこであとどれくらいで目的地でそこに着くまで何歩で何カロリー消費して周辺の名所や名物は何で天気はこのあと…」なんてのがすぐわかっちゃう。既存の機能の組み合わせだけでなく、三陸トレイル用のアプリなんてのも可能なはずだ。今流行りのゲームはどうだろう?例えばルート上、あるポイントでしかダウンロードできない妖怪とか?モバイルゲーム上でモンスターやアイテム集めに人気があるようだから、トレイル上でもいけるかもしれない。旅のスタートで手に入れた妖怪に、ルート上で手に入れたその土地の名物を与えていくと、妖怪が変身成長していくのはどうだろう?それをまたトレイル仲間とすれ違い通信したり、バトルしたりする。期間限定地域限定の超激レアモンスターを配信する日なんか、いつもは何もない配信地の三陸の海岸にたくさんの人が集まるなんて現象がおきるかもしれない。そう、スマホを利用したトレイルは今までにない新しいスタイルになるかもしれないなー。だけどあまりオモシロすぎると周りの景色や空気を味わう余裕がなくなるかもしれない。ゲームをやったり、名物を調べたり、メールに返信してたりするうちにいつの間にか目的地に着いちゃうなんてこともあるかもしれない。極端な話「ボクはでかけないで家でトレイルゲームしてまーす」なんて人まで出てくるかもしれない。ここはいっそスマホを持たずに旅に出るのも手かもしれないな。いつも当然のように手に入る便利がない、天気も方角も普段気にもとめない山や空の色から読み取るしかない。文明の恩恵が失われた時、自分たちは自然とどう向き合うか?津波の地を北からえんえんと、原発の手前まで歩くこのルートは、そんな歩き方もいいかもしれないな。34