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概要

エコジン6・7月号

vol.01環境省のレッドリストに挙げられた日本の希少な生き物たち、そして日本の生態系に悪影響を与える外来種(侵略的外来種)について紹介します。希少種アカコッコTurdus celaenops繁殖地伊豆諸島(東京都)、トカラ列島(鹿児島県)大きさ全長23㎝食べ物ミミズ、小昆虫類、木の実写真提供:三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館絶滅危惧ⅠB類(EN)アカコッコは、伊豆諸島とトカラ列島だけで繁殖する日本固有種で、「コッコ」と鳴き、お腹が赤いのでアカコッコいう名前が付いたそうです。広葉樹の林の中でミミズなどの小動物や木の実などを食べて生活しています。伊豆諸島南部の島々に個体数が多く、とくに全域が富士箱根伊豆国立公園に指定されている三宅島に多いことが知られていますが、島外から持ち込まれたイタチの影響や、平成12年からの噴火活動により劣化した森林環境が十分に回復していないことなどから絶滅が心配されています。三宅島はバードアイランドとも呼ばれるほど野鳥が多く、アカコッコのほかにも多くの希少な野鳥を観察することができ、島内には三宅村営の自然観察施設なども整備されています。詳しくは、「R D B図鑑~希少な生き物たち」までhttp://www.sizenken.biodic.go.jp/rdb/index.html→侵略的外来種ウシガエルRana catesbeiana原産地アメリカ中東部、カナダ南東部主な被害生態系に関わる被害備考特定外来生物(※)※外来生物法に基づき指定。輸入・飼養等が原則として禁止されます。体長2 0センチにも達する日本に生息する最大のカエル。食用目的で1918年から日本各地に導入され、北海道から沖縄県の水辺に定着しています。食欲旺盛で、口に入る大きさならほとんどの動物を捕食してしまうため、餌となる小動物や在来のカエル類の減少が危惧されており、希少な生き物の生息地など、生物多様性の保全上重要な地域への侵入を防ぐ必要があります。これからの季節、「ウォ―、ウォ―」というウシのようなよく通る大きな鳴き声が聞こえてきます。外来生物法HP→http://www.env.go.jp/nature/intro/ウシガエル→http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-ryo-04.html31