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概要

エコジン6・7月号

なんのために創設されるの?「グリーン復興プロジェクト」が目指すもの長距離自然歩道の設定(みちのく潮風トレイル)復興公園の施設整備フィールドミュージアム自然の保全・再生地域の魅力向上農林水産業の活性化三陸復興国立公園の指定東北ならではの観光スタイルの構築観光利用の促進エコツーリズムの推進(平成25年度~)環境教育・ESDの推進地域への誇り・愛着の醸成地域のくらしを支える自然環境の保全地域内外の交流の促進自然の恵みと脅威の継承自然環境モニタリング東北地方では豊かな自然と共に人々の生活や文化が育まれてきました。そんなこの地域ならではの魅力を全国に発信するために、多くの観光客が訪れる国立公園を創設し、さらに地域の魅力をアップさせることを目指して「グリーン復興プロジェクト」が立ち上がっています。自然や文化を感じながら長距離を歩くことができる「みちのく潮風トレイル」の設定や、エコツーリズムの支援事業なども並行して行われています。どんな利用の仕方があるの?今までの国立公園との違いは?岩手県の田野畑村では、小型漁船「サッパ船」に乗って、海岸周辺の岩場や洞窟などを間近に見ることができる。三陸復興国立公園では、防災に配慮をしながら、エコツアーなどの体験型プログラムや環境教育等が実施されます。また、震災で被災したキャンプ場を災害遺構として保存するなど、自然の美しさだけでなく、脅威を学ぶ場としての役割も持っています。三陸復興国立公園内を通る「みちのく潮風トレイル」を歩けば、車で通り過ぎるだけではわからない東北の風景や歴史、文化、人との触れ合いを体感することができます。被災地では、震災の記憶を語り継ぐ「語り部ガイド」とともに現地を巡る学習ツアーなども行われている。(写真は三陸ひとつなぎ自然学校より)この地域は、沿岸に漁場、陸には人々の暮らしと人の手が入った里山の自然があり、その奥には手つかずの原生的な森が残っている、自然と人の営みが近い場所です。だからこそ、自然の脅威や厳しさも身近なものとなります。この三陸復興国立公園は、そんな「自然の恵み」と「自然の脅威」の両方を学び、伝える場所でもあります。自然と共に生き、その恵みを活用している人々の豊かな文化や食生活などに触れることができるのも、大きな特徴のひとつです。21