ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

エコジン6・7月号

そそり立つ断崖や入り組んだ湾、砂浜、草原、お花畑が続く海岸を通り、東北の人情あふれる人里へと導かれる、ハイカーのための道が三陸に新しく誕生する。その名も「みちのく潮風トレイル」だ。トレイルとは、森林や原野、里山などにある「歩くための道」を指す言葉だ。車の旅では見えない自然景観や、その土地ならではの食や文化などに触れることを目的とした、思い思いの“歩く旅”のベースとなる道のことを言う。今回紹介するのは、北の発着点となっている青森県八戸市の蕪島から岩手県久慈市の小袖海岸までのルート。蕪島で旅の無事を祈願したら、種差の芝生地へ。途中で海岸線を離れ、青森県と岩手県の県境にある階上岳に登れば、種差海岸、八甲田連峰、北上山地の山々を一望することができる。歩くのをひと休みしてJR八戸線に乗ると、海岸線の美しい景色が車窓に広がり、久慈市へとたどり着く。名物のホヤラーメンに舌鼓全国からサーファーが集まる種市の海は、世界一の潜水技術といわれる「南部もぐり」発祥の地。海の幸も豊富で、ウニやアワビの他、この地域の名産・ホヤを使った料理を目当てに訪れる人も多い。展望台から見える美しい海岸の景色ポイントひろのちょう久慈市北部の侍浜海岸は、眩しいくらいに白く明るい花崗岩の海岸が続く。トレイルは、その海岸伝いのひっそりとした森の中に延びる。久慈市南部には、今、人気ドラマで話題の「北限の海女」がいる小袖海岸があり、巨大な奇岩や崖に掛かる滝が見られる。海女の住む小袖集落まで足をのばし、彼女たちの素潜りを見学しよう。マツツジの群生地。ピンクのじゅうたん広がります。さむらいはまレビ小説「あまちゃん」の舞汁など美味しいものもたくとしても有名。三陸鉄道で車」に乗れば、寒い東北でれることができる。こそで東北地方環境事務所八戸自然保護官事務所自然保護官トレイルに関しての勉強会を開くなど、地域の人と協力しながら「みちのく潮風トレイル」の創設に尽力。「このルートは岩場や芝生、花畑、砂地が短い間に次々と現れるので歩くのがとても楽しいと思います。訪れた際には、ぜひ地元の人とも交流してください!」琥珀の原石文/柳澤美帆19