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概要

エコジン6・7月号

LESSON. 4日本古来の風習で涼を呼ぶ「打ち水」の心得夏の暑い日、玄関先や道路に水をまくと、周囲がひんやりと涼しくなる日本の昔ながらの風習「打ち水」。この夏は伝統の知恵を活用して、温暖化防止に取り組みましょう!文/本吉恭子写真提供/打ち水大作戦本部江戸時代、庶民の間で慣れ親しまれていた生活習慣「打ち水」。水をまくと、その水が蒸発する際に周辺の熱を吸収し、気温を下げてくれるということを当時の人々は肌でよく知っていた。この日本古来の知恵が、どれだけの効果を持つのか検証しようと2003年夏、東京都で始まったのが「打ち水大作戦」。決められた時間にみんなでいっせいに打ち水をするこの取り組みが、いまや日本全国で毎年推定400~600万人以上が参加し、海外にも広がりをみせる壮大な市民運動となっている。打ち水大作戦の主催事務局であるNP O法人日本水フォーラムの浅井重範さんは、こう語る。「打ち水の一番大切なルールは、水を大切にすることです。打ち水に使うのは、雨水や風呂の残り湯などの一度使った水。水を無駄遣いせず、打ち水に再利用することにより、”水をできるだけ汚さず、きれいに使おう”という意識が生まれます。アフリカ出身の人が、これなら水資源が乏しい自分たちの国でも実践できると感想を伝えてくれたほど、打ち水は世どの気温の低下が観測されている。隣近所とのコミュニケーションが生まれるのも打ち水の楽しいところ。「暑い」と思ったら、まず打ち水。そんな日本人の生活習慣を取り戻すことが、エアコン使用の抑制や、温暖化防止にもつながっていくのだ。界でも利用できる可能性をもっていると思います」実際に打ち水大作戦本部では、打ち水の際の気温の変化を観測。晴れの日の12時~13時台、いっせい打ち水を実施したエリア内において、1~2度ほClick!!打ち水大作戦http://uchimizu.jp12