エコジン2・3月号

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概要:
エコジン2・3月号

福島市大波地区で行われ、県外からも多数のボランティアが参加。彼らが福島の現状を肌で感じ、ソーシャルメディアなどで発信してもらうことで、より多くの人に関心を持ってほしいという。NPO法人オンザロードの福島支部に委託して実現した除染ボランティア活動だ。全国から集まったボランティアスタッフは10日間でのべ764名。個人宅のほか、田畑や神社、病院、小学校などを対象に、落ち葉の収集や側溝の清掃などを行い、地区内に設けられた仮置き場へと運搬した。「現場ごとに、作業前後の放射線量を測定したのですが、作業終了後には測定値が10 ~2 0パーセント低減している個所もありました。参加したボランティアスタッフたちも、作業の成果が数値として表れることで、さらに作業意欲が高まっていったようです」と語るのは、オンザロード福島支部の事務局長・渡邉宗史さん。この活動が一般的な除染作業と異なるのは、地元とのコミュニケーションを重視している点だ。スタッフは事前に各戸を訪ねてニーズ調査を行い、作業個所を選定。個人宅の除染では、住民にあらかじめ除草作業を行ってもらい、それを作業スタッフが回収するなど、地域住民とボランティアが一体となって作業が進められた。また、作業スタッフの昼食時には、地元婦人会のメンバーが温かい味噌汁をふるまうなど、「被災者」と「支援者」の立場を超えた人間関係もできあがっていった。「今後は、この大波地区での活動を継続しながら、他地域での除染活動も進めていきたいと考えています。業務としての除染活動ではなく、住民の皆さんとともに元気と活力を生み出す……今回のイベントを、除染ボランティア活動の新たなモデルとして確立できたらうれしいですね」Click!!福島特設サイトhttp://fw-p.jp放射線の影響で外遊びを控えている方々が活動するための施設「インドアパーク」の設立や、「リフレッシュツアー」を開催。昨年夏には、種子島へのツアーが企画された。09