エコジン2・3月号

エコジン2・3月号 page 29/36

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概要:
エコジン2・3月号

50 0グラムのボトルを吊るしても落ちないヤモリテープ。CNTは、マイナス150~50 0度の環境で接着力を保研究開発のポイント②つ特性をもち、材料分析のときに試料を固定する部材として、すでに実用化が始まっている。に生やすことができる。さらに、何種類かの形状があるCNTの最適化を進めてきた。そして2010年、ヤモリの足裏の8割強の接着力まで近づいた「ヤモリテープ」が完成。1センチメートル角のヤモリテープがあれば、重さ500グラムの物を保ち続けられるほどの接着力だ。剥がしたいときは簡単に剥がせる、接着面が汚れない、耐熱性に優れるなどの特徴もある。生き物のつくりやしくみを真似して機能的な材料を開発する「生態模倣技術」は最近、注目を集めている。日東電工では「生態模倣技術とナノテクノロジーを組み合わせた新しい接着システムを追求し、付加価値の高い製品用途に展開したいと考えています」とのこと。人が生物に学ぶことは、これからもたくさんありそうだ。日東電工株式会社http://www.nitto.co.jp/文/漆原次郎的な粘着テープを開発粘着テープ。その名も「ヤモリテープ」です。29