エコジン2・3月号

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エコジン2・3月号

0 11年の4月に、私が社員ボランティアの企画担当として南三陸町を訪れたのがきっかけでした」(株)アミタ持続可能経済研究所事業開発グループリーダーの佐藤博之さんは語る。「ボランティア活動を通じて地域の方々と対話を重ねる中で、『被災前のまちに戻すのではなく、これまでにない魅力的なまちづくりをしたい』『子や孫に誇れるまちを残したい』という声が聞かれたんです。南三陸の新たなまちづくりに、当社の経験やノウハウが生かせるのではないかと考えました」アミタグループは、全国でリサイクルや環境コンサルティング事業を展開する会社。京都府京丹後市では食品系廃棄物を利用したバイオガス発電施設を運営、滋賀県高島市では環境共生型の米づくりをプロデュースするなど、さまざまな事業を手がけている。同社では、その後も継続して南三陸町にボランティアを派遣。地域のニーズや資源などのリサーチを行うとともに、地域住民との人的ネットワークを築いてきた。そして昨年3月には南三陸町にオフィスを開設。現在は、地域の復興に向け、新たな「循環型のまち」をつくる津波によって壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町では、「地域にあるもの」から資源やエネルギーを生み出す持続可能な循環型社会モデルづくりが始まっています。地元農家やNT Tドコモと協力し、環境共生型農業による無農薬栽培の米や薬草の栽培などを行っている。文/梅澤聡写真/多田悟