エコジン2・3月号

エコジン2・3月号 page 15/36

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概要:
エコジン2・3月号

2012年03月11日(日)~25日(日)わプロジェクト」は、東北各地で復興に向けて活動する人々と支援したい人々をつなぐためのアートプロジェクト。創造力をもって表現・活動する人たちをつなぎサポートする活動を続けている。被災地の活動家たちと密接に連携し、ウェブサイトやコミュニティ新聞、展覧会などで情報発信をする一方、現地に足を運び、顔の見える支援活動も行っている。このプロジェクトのディレクターを務めるのが、アーティストの中村政人さんだ。中村さんが、わわプロジェクトを立ち上げたのは震災直後のこと。2011年4月から、被災地でのリサーチを開始した。そこで出会ったのは、絶望をエネルギーに変え、ありったけの創造力を発揮して活動する人たちの姿だった。「彼らと話していて痛烈に感じたのは、“つくることが生きることに直結している強さ”でした。職場も家もすべて失い、極限状態に追い込まれたとき、人は自らの手でものをつくるしか生きる手立てがない。生きるためにつくる……それこそが最も原初的な“創造”であり“アート”なんだ、と気づかされた。もちろん彼らはアートという言葉を使いませんが、その表現意欲や、つくることに対する情熱は、日頃アートに接している自分たちでさえ、たじろいでしまうほどでした。そこで、彼らの姿を広く伝えることこそが最大の使命だと考えたんです」わわプロジェクトのウェブサイトには、がれきから被災者自らが薪を作り販売する「復活の薪プロジェクト」や、企業・団体からの支援金を漁船購入資金に充て、代わりにスポーツ選手とスポンサーの関係のように、企業ロゴを船全体にデザインする手法をビジネスモデルとして成功させた「アド・ボートプロジェクト」など、22組の復興リーダーたちの活動内容とインタビューが掲載されている。「ウェブサイトを訪れた人は、自分が共感するプロジェクトを寄付という形で支援することができ「つくることが生きること」東京展約7 0組のアーティスト・建築家・デザイナー・活動家・企業・N P O・新聞社などによる震災後の多様な復興支援活動が、時間・テーマ・地域などを軸に展示され、様々なトークやワークショップなども行われた。http://2012.wawa.or.jp/3.11直後から現在までの想いを、東北を中心に活動する15名の“復興リーダー”たちが語る映像展示。来場者は、大型モニターに等身大で映し出される彼らの姿と向き合い、語り合った。15