エコジン8・9月号

エコジン8・9月号 page 34/36

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今月のお題広域処理“もう一つの目に見えない巨大な「ガレキ」。”被災地のガレキの処理がすすまない。とにかく現地で処理するには量が膨大なのに他の地域がなかなか引き取ってくれないらしい。ボクも岩手とか回って....

今月のお題広域処理“もう一つの目に見えない巨大な「ガレキ」。”被災地のガレキの処理がすすまない。とにかく現地で処理するには量が膨大なのに他の地域がなかなか引き取ってくれないらしい。ボクも岩手とか回ってガレキの山を見てきたけどいやースゴイよ。あんなに高くかつゆるゆると迫り環境やエコに関するしりあがり寿さんがます。第7回までどう積んだんだろうってくらい高く積まれてる。ちゃんと測ってると言っても他の地域は放射能が心配でこれを受け入れないところが多いみたいだ。きっと国とかへの信頼がくずれちゃったんだろうなー。だからいくら安全だと言っても安心しない。解決するには国は根気良く説得するしかないし、受け入れる側はとにかく納得するまで自分で測ったり、調べたりしてお互いの信頼を回復してくしかないんじゃないかな。そんな中で気になるのは何故かわざわざ住民の不信や不安を煽る人やメディアの存在だ。例えば福島の高線量の場所をわざわざ測って「高い!」というニュースを流す人。事情をよく知る福島の人はそれを見て「そりゃコミックとエッセイアレコレについて、で鋭く!あそこらへんは高いからな」と思うだけだろう。でもそれを見た東京人は「福島ってやっぱりアブナイ」と福島全体が汚染されてるように思うだろう。海外の人は「ニホンハモウダメダ」と日本全部のイメージを落とすかもしれない。そんなふうに事実であってもわざわざ不安を広げるような流し方をする。ヒドイ時は明らかに間違った情報さえ流す。そういう人たちは不安を広げることでニュースを見てもらえたり、自分の知名度が上がったり、おそらく得をしてるんだろうな。人々が安心することを喜ばないんだね、きっと。震災を利用し不安を広げることで得してる人たち。プロフィール1958年静岡市生まれ。1985年、『エレキな春』でデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。近年は、幻想的あるいは文学的な作品などを次々に発表するほか、エッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。復興の妨げになるのはガレキよりそんな人たちかもしれないな。この震災で崩れてしまった「安全神話」や「エネルギーの未来」や「日本という国への信頼」などのもう一つの目に見えない巨大な「ガレキ」と一緒に「煽る人達」も処理できないかなー…などとやりきれないキモチで思ったりするのだった。解説現在、被災地では、東日本大震災の津波で被害に遭っ棄物処理施設で、被災地で処理しきれない災害廃棄物34