エコジン8・9月号

エコジン8・9月号 page 13/36

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東日本大震災で発生した大量の震災廃棄物。現在、そのまま捨てられてしまえばごみとなってしまう“がれき”を利用して、ワークショップやモニュメントの作成などが行われています。写真/石原敦志文/柳澤美帆被災地で....

東日本大震災で発生した大量の震災廃棄物。現在、そのまま捨てられてしまえばごみとなってしまう“がれき”を利用して、ワークショップやモニュメントの作成などが行われています。写真/石原敦志文/柳澤美帆被災地では、学校の校庭や公園などが震災がれきの一時集積所として使われ、子どもたちが思い切りスポーツを楽しめない状態が続いている。被災地だけの力では解決が難しい、がれきの処理問題。これを国民全員で共有しようと、7月21日に開催されたオリンピック選手団の壮行会で、石巻市および南三陸町の子どもたちが応援メッセージを書き込んだ流木がれきのお守りが選手たちに贈呈された。このお守りに使用された木材はすべて放射能濃度等の測定を行っており、安全性が確認されているもの。これを素材に、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏がデザインした。壮行会では被災地の子どもたちを代表して石巻市立牡鹿中3年の佐藤瑞保さんが、「大好きなスポーツができず、つらかったですが、たくさんの方に支えてもらった。今までがれきは悲しみの象徴でしたが、一年経った今、このような形で復興のシンボルとして生まれ変わりました。選手の皆さんがすばらしい活躍をされますよう、願いを込めて作りました」と、選手たちへ応援メッセージを述べた。壮行会に先立ち、会場前では被災地で制作された流木がれきを材料に作られたシンボルオブジェの展示も行われ、細野豪志環境大臣と日本オリンピック委員会の竹田恒和会長が被災地の子どもたちを激励した。日本代表選手団全員分の計518個の「お守り」が制作された。「お守り」を渡された選手たちは、被災地の想いを胸に世界に挑む。