エコジン6・7月号

エコジン6・7月号 page 26/36

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第一号持続可能な社会作りを進めるさまざまな地方独自の取り組みを紹介するコーナーです。福島県福島市DATA面積 :767.74 平方キロメートル総人口 :284,886 人世帯 :112,988 世帯福島県の県庁所在地。盆地特有の気候....

第一号持続可能な社会作りを進めるさまざまな地方独自の取り組みを紹介するコーナーです。福島県福島市DATA面積 :767.74 平方キロメートル総人口 :284,886 人世帯 :112,988 世帯福島県の県庁所在地。盆地特有の気候で四季の寒暖の差が激しい。温泉地として有名で、土湯温泉のほか、穴原温泉、飯坂温泉、高湯温泉など名湯、多数。土湯温泉で温泉発電事業開始写真 / 坂本政十賜文 / 柳澤美帆福島市、バイナリー発電導入を復興の起爆剤に清流・荒川が切り開いた山間に、しっとり落ち着いた宿が軒を連ねる土湯温泉。上流に 2キロほど行けば、所々で、温泉の湯煙が上っているのが見える。土湯温泉の源泉だ。東日本大震災の影響で 4 本あった源泉のうち 1 本の取水を止めているため、湯量は以前よりやや少ない毎分 1,000リットルだが、源泉の温度は 135~150 度とかなり高い。これが地下を 115メートルほど掘削するだけで湧き出てくるのだ。この豊かな温泉エネルギーをどうにか発電に結びつけたいと動き出したのが、湯遊つちゆ温泉協同組合だ。震災時、土湯温泉では約1 週間停電が続いた。また、その後の原子力発電所の事故にともなう風評被害も加わり、温泉旅館は大打撃を受け、昨年一気に 6 軒の旅館が休廃業してしまった。「自然エネルギーを使って電気を生むことで、まちの再生ができないか」という思いから、目をつけたのが「バイナリー発電」だ。バイナリー発電とは、高い温泉の熱で、沸点の低いアンモニア系の液体を気化させ、その蒸気でタービンを回して発電させるというもの。温泉は温めるのに使うだけなので、そのまま温泉街に供給可能で、発電のた26