エコジン6・7月号

エコジン6・7月号 page 16/36

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トキ、3 8 年ぶりの巣立ち。新潟県佐渡市で放鳥されたトキのペアから生まれた 3 羽の雛が、今年 5 月に国内の自然の中で 38 年ぶりに巣立ったことが確認されました。写真提供 / 環境省トキは、江戸時代頃までは、日....

トキ、3 8 年ぶりの巣立ち。新潟県佐渡市で放鳥されたトキのペアから生まれた 3 羽の雛が、今年 5 月に国内の自然の中で 38 年ぶりに巣立ったことが確認されました。写真提供 / 環境省トキは、江戸時代頃までは、日本全国に生息していた。しかし、明治時代に銃による乱獲が始まり、大正末期までに絶滅したといわれるほど激減した。その後も農薬の大量使用や森林の伐採により減少を続け、1981 年に佐渡の山中で最後の 5 羽が捕獲され、日本のトキは自然界から姿を消す。一方、1999 年には中国から譲り受けたトキのペアから、飼育下では日本初となるトキの雛「優優」が誕生。その後も飼育下繁殖の取り組みは順調に進み、トキの数は着実に増えてきた。現在では、飼育下で増やしたトキを再び佐渡の空に戻す「野生復帰」を推進。2008 年には 10 羽のトキを野生下に放鳥した。これまでに計 5 回、78 羽を放鳥し、6 月 8 日からは6 回目の放鳥が行われる。放鳥されたトキは 2010 年、11 年と 2 年続けて野外で営巣し、産卵したが、雛は生まれなかった。今年の繁殖期には前年の 2 倍以上の数のペアが営巣、産卵し、4 月 2 2 日には 1 組のペアから雛が誕生休耕田で餌を探す、3 羽の幼鳥。16