中島早貴中島早貴とキーワードから考える

SDGsライフのヒント

聞いたことはあるけれど、なんとなく遠い存在の「SDGs」。日々の生活の中でも実践できるSDGsな暮らし方について、中島早貴さんと一緒に考えてみましょう。

中島早貴プロフィール
1994年2月5日生まれ。℃-uteの元メンバー。グループ解散後は舞台を中心に女優として活躍中。2018年、「つなげよう、支えよう森里川海アンバサダー」に就任。沖縄のサンゴ保全活動団体「チーム美らサンゴ」にも参加している。
キーワード02

スマートムーブ

について教えてください
齋藤卓巳さん
環境省地球環境局地球温暖化対策課脱炭素ライフスタイル推進室
齋藤卓巳さん

「スマートムーブ」というのは、
どんな行動をすることですか?

「スマートムーブ」という単語は、以前、耳にしたことがあります。ただ、どんなことなのかをあまり気にせず生活していたので、今日をきっかけに学んでいきたいと思います!単語だけのイメージだと、エコな生活を実践するために、スマートな行動をしましょうという、ムーブメントを起こそうとする声がけなのかなと想像していました。ところが少し調べてみると「スマート」は「賢い」を、「ムーブ」は「移動」を意味しているみたいですね。「賢い移動」というと、どんなことをするのでしょうか。

質問シーン
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「移動」を「エコ」にする
ライフスタイルのことです

 「スマートムーブ」とは通勤や通学、それに買い物や旅行など日々の暮らしの中での移動について、地球温暖化の原因の一つとされるCO2の排出量の少ない方法を選択しようというものです。私たちの日常生活から排出されるCO2の内訳を見ると、自動車が照明・家電製品などに次いで2番目に多く、全体の約4分の1を占めています。自動車という移動手段を見直すだけでも地球に優しい暮らし方につながるのです。「スマートムーブ」で推奨する行動は5つ。①電車、バスなどの公共交通機関の利用 ②自転車、徒歩での移動 ③自動車の利用の工夫 ④長距離移動の工夫 ⑤地域や企業の移動・交通におけるCO2削減の取り組みへの参加 です。これらの取り組みは、環境に良いことに加えて、便利で快適、健康、お得などといった私生活にも多くのメリットがありますので、ぜひ積極的に取り入れてみてほしいです。

2019年度 家庭からの二酸化炭素排出量(用途別内訳)

約3,971[kgCO2 / 世帯]。暖房から15.7%、冷房から2.8%、給湯から14.2%、キッチンから5.3%、照明・家電製品などから29.8%、自動車から26.4%、ごみから3.8%、水道から1.9%。出典:温室効果ガスインベントリオフィス

自動車に乗っても
CO2を削減できる方法はありますか?

 私は小学生で仕事を始めてから今まで、ずっと電車で仕事に通っています。自動車を使わないだけでエコになっていたんですね!でも電車やバスが少ない地域とか、小さなお子さんやペットがいる方とか、どうしても自動車が手放せない方もいらっしゃると思います。私も2年ほど前に運転免許を取得してたまに自動車に乗っていますが、荷物が多い時とかはやっぱり便利ですよね。自動車に乗る場合でも、CO2を削減する工夫って何かあるのでしょうか。

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「エコドライブ」を心がけて
運転しましょう

 自動車の利用時の工夫としては、「エコドライブ」を薦めています。エコドライブは、運転の仕方や運転時の心構えを変えるだけで、燃料消費量やCO2排出量を減らせる運転方法ですので、中島さんもぜひ実践してみてください。例えば、発進する時に急激にアクセルを踏むのではなく、ゆっくりアクセルを踏む「ふんわりアクセル」を心がけるだけでも10%程度燃費が改善されます。また、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)などのエコカーを選択することも方法の一つです。他にカーシェアリングの利用もお薦めしています。カーシェアリングを始めることで、本当に必要な時だけしか自動車を使わないようになり、1世帯あたりの年間の自動車総走行距離が平均で4割弱減少するといった報告も出ています。

「スマートムーブ」とSDGsは
どう関係していますか?

 「ふんわりアクセル」は安全運転のためにも無意識にやっています!今回、日々の暮らしをちょっと工夫するだけでCO2を削減できるんだとわかって、がぜんやる気が出てきました。自動車に乗ることに慣れると、体をあまり動かさなくなる気がしています。公共交通機関や自転車、カーシェアなどもうまく使って、自分にも地球にも健康的な移動を心がけたいです。「スマートムーブ」もCO2削減のための行動ということでSDGsと関係しているんですよね? 

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気候変動対策だけでなく
まちづくりの目標などにも
関連しています

 日本の総CO2排出量の内訳を見ると、運輸部門での排出量が約2割を占め、そのうち自家用乗用車のCO2排出量が約半分にものぼります。「スマートムーブ」はこの部門のCO2排出量削減に貢献するため、SDGsが目指すゴールの13「気候変動に具体的な対策を」に直結した行動になります。また、エコドライブやエコカーの選択により、エネルギー効率の向上や天然資源の効率的な利用にもつながる点から言うと、7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や12「つくる責任 つかう責任」もあてはまるでしょう。他にも、社会全体として公共交通機関が発達し利便性が向上すれば、高齢者など交通弱者の移動手段の確保にもつながるため、11「住み続けられるまちづくりを」にも関係しています。環境に良いだけでなく、誰もが安心して暮らしやすい世の中にするためにも、「スマートムーブ」をもっと広めていきたいと思います。

今月のヒント

自分にも地球にもうれしい、
スマートな移動を心がけます!

 日本の電車やバスって時間も正確だし、たまには歩いて汗をかくことだって大切。それに自動車を使う頻度が減ることで自分のお財布にも優しい。そんなふうに考えてみたら「スマートムーブ」って私自身にもメリットが多いなって思います。移動手段を検討する時にはちょっと立ち止まって、どんな方法が自分にも地球にもうれしい選択なのかを考えてから行動するようにしたいと思います!

SDGsって?

SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
持続可能な世界を実現するために、2030年までに達成すべき国際社会全体の目標であり、17のゴールと169のターゲットから構成されています。
「地球上の誰一人として取り残さない」を理念に、行動変革につなげるため一人ひとりが持続可能な社会づくりに必要な知識とスキルを得ることなどが掲げられており、日本も積極的に取り組んでいます。

写真/石原敦志