←前ページ 目次 次ページ→

2.生態系の保全・再生による良好な地域環境の創造

181億円


  本年3月に改定された新・生物多様性国家戦略に基づく各種施策を着実に実施していきます。また、自然再生の推進を図るとともに、地球温暖化防止にも資する森林の保全・再生を進めつつ、生態系保全の取組の強化と自然環境を活かした地域づくりを推進します。


[1]自然環境の再生の推進
 失われた自然環境の再生を積極的に推進するため、関係省庁と連携しつつ、計画段階から専門家やNPO等の参画を得るなど地域の多様な主体との連携を図りながら、自然再生事業を実施します。自然環境についての地域の専門家ネットワークの形成や自然再生関連の情報収集について、NPO等を支援するとともに、実施体制の充実に努めます。
【主な予算措置】 百万円 百万円
・自然再生事業関係費(自然公園等事業費のうち)〔公共〕
・(新)自然再生情報整備推進費
1,002
45
 ( 968)
( 0)
【主な税制措置】
・「認定NPO法人」に対する寄附に係る税制の特例措置に関し、現行の認定要件を緩和

[2]生態系保全の取組の強化
 生物多様性条約「バイオセーフティーに関するカルタヘナ議定書」の締結に向けて遺伝子組換え生物の生物多様性への影響に関する評価等に係る国内措置を早急に確立し、実施を図るとともに、移入種による地域固有の生態系等への影響を低減するための対策を進めます。また、新・生物多様性国家戦略に基づく施策の実施、評価を着実に進めます。
 さらに、新たに生態系保全も視野に入れた化学物質の審査・規制の法的枠組みの整備を進めるとともに、水生生物への影響にも留意した環境基準等の水質目標について検討を進めます。
【主な予算措置】 百万円 百万円
・遺伝子組換え生物対策事業
・(新)移入種リスク評価基盤緊急整備事業
・(新)飼養動物との共生推進総合モデル事業
・(新)トキ野生順化施設整備計画費
・(新)アザラシ類生息状況調査費
・特定鳥獣等保護管理対策費補助
・生態系保全の観点を含めた化学物質の審査・規制手法の改善調査
・水生生物保全のための水質目標の検討         
31
30
11
71
10
138
70
68
( 23)
( 0)
( 0)
( 0)
( 0)
( 134)
( 40)
( 35)

[3]国立公園等の自然を活用した地域づくり
 地球温暖化の防止にも資する森林の保全・再生や生態系の保全を推進するため、グリーンワーカー事業の拡充を図るとともに、地域との協力の充実を図ります。また、豊かな自然環境に恵まれた地域において、良好な地域づくりに資する施設整備を進めるとともに、環境教育や環境学習の視点も重視しながら、地域における自然環境を活かしたエコツーリズムの普及を図ります。
【主な予算措置】 百万円 百万円
・国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(グリーンワーカー)事業
・自然公園等事業費〔公共〕
・(新)自然公園民間活動推進モデル事業費
・(新)環境保全型自然体験活動(エコツーリズム)推進事業費
・(新)離島地域自然環境保全計画策定費(国立公園地域連携強化費のうち)
150
14,278
8
11
7
( 119)
( 14,687)
( 0)
( 0)
( 0)

[4]自然環境データの整備
 生物の量的情報や生態系の機能・構造に係る詳細な情報収集を進めるとともに、近年人為的要因により急速に変化している森林、湿原、干潟などの生態系について、全国にモニタリングサイトを設定し、長期的・継続的にきめ細かな自然環境情報の収集・モニタリングを行います。
【主な予算措置】 百万円 百万円
・(新)重要生態系監視地域モニタリング推進事業費
 (モニタリングサイト1000)
400 ( 0)