国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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2013年12月26日〚母子森便り〛No. 10 落ち葉もたいせつ

新宿御苑日記

冬となった母と子の森では、赤や黄、オレンジ色と様々に色づいた葉っぱが風に舞って地面に落ちる姿も終盤です。

まるで時間がゆっくり流れているように、ひらりひらりと舞い落ちる様子はとても綺麗でうっとりしてしまいます。紅葉が大好きな人も多いかと思います。



(紅葉の時期)

しかし!今回は舞い落ちた後の“落ち葉”が主役です。


(たくさん積もった落ち葉)

冬には落ち葉はふかふかのクッションのように積もっています。落ちてしまって、ハイ!おしまい!ではなく、森では大切な役割があります。
落ち葉をめくっていくと次第に湿気ってくるのがわかります。これは落ち葉が水分を保っているからです。さらに地面にフタをして乾燥するのも防いでいます。


(落ち葉の下はどうなっているかな?)

それだけではありません。何層にもなる落ち葉は寒い冬を越す昆虫や幼虫の暖かいベッドになります。もっと小さな生物や微生物にとってはごはんとなり、やがて土にかえります。その土は栄養たっぷりのため、また木々の栄養となって吸収されていくのです。そのため母と子の森では落ち葉はほとんどそのままに置いてあります。

(落ち葉の変化の図)

葉っぱの様々な役割や移り変わりは、めくるにつれて葉っぱの一生を順々に見ているようでもあります。葉っぱがどんどん変わっていく様子を是非母と子の森で楽しんでみて下さい。そして観察したら元に戻してあげましょう。

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2013年10月10日〚母子森便り〛No. 9 どんぐりの繋がり

新宿御苑日記

秋の色が濃くなってきた母と子の森では、実りの時期を迎えようとしています。秋といえば生きものたちにとっては、やはり“食欲の秋”のようです。人間だけでなく生きものもどんぐりが大好きです!


(どんぐりを食べるカルガモ)

食べ物が少なくなってくる時期にどんぐりは様々な生き物の大切なごはんになります。
都会にある新宿御苑の森では鳥やタヌキ、ネズミなどがどんぐりを食べています。またゾウムシはどんぐりに卵を産み、幼虫は中で成長してから出てきます。

(ゾウムシがあけた穴)
鳥で有名なのはオシドリです。主食がどんぐりなほど大好きです。彼らは冬にやってきて春になると北国へと帰っていきます。

(オシドリ 左:メス 右:オス)

どんぐりの人気の秘密は大量の炭水化物やタンパク質を蓄えていて栄養がたっぷりなことにあります。生きものたちはたくさん食べてこれからやってくる冬に備えます。

母と子の森にはコナラ、マテバシイ、クヌギやカシワの木があり様々な形のどんぐりを見つけることができます。食べられずにいいところに落ちついたどんぐりからは芽が出てきます。

穴が空いていたら虫が出てきた後かな?つやつやの大きいどんぐりはカモが食べるかな?この小さいどんぐりはいつか大きな木に育つかな?


(どんぐりの子供)

都会でもどんぐりはたくさんの命を繋いでいます。
かわいいどんぐり兄弟達を観察したら元の場所に戻してあげて下さい。
そうしたら、森の生きものたちもきっと喜んでくれるでしょう。

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2013年07月10日〚母子森便り〛No. 8 羽のいろいろ

新宿御苑日記

母と子の森を散策していると鳥のさえずりが聞こえてきます。どこにいるのか見つけたくてウロウロしますが葉が茂っている今の時期では姿を確認するのは中々難しいものです。残念・・・・・・と気を落として下を見ると、羽が落ちていました。

種類にもよりますが鳥は年に一度は羽を落として衣替えをします。そのため時々地面に羽を見つけることができます。同じ鳥の羽でも付いている位置で役割が違うため、大きさや形は様々です。





(ドバトの羽)


羽先に付いている大きな羽は風切り羽で、名前の通り風を切って飛ぶために必要な羽です。尾羽は飛んでいる時にブレーキやバランスなどの舵取りなどの役割をします。他にも色々な羽がありますが、羽の生え換わり(換羽)で抜けたものは数枚だけ落ちているのが通常です。

しかし、たまに一羽全ての羽を集めたようにまとまって落ちているのを見かけます。

(一カ所に散らばるたくさんの羽)

“なんでここだけ?”と思われた方は鋭いです。

都会にある小さな森でも、鳥たちにとっては住処であり、出会いの場であり、渡りの中継地であり、狩り場でもあります。・・・そう、狩り場でもあるのです!
まとまって羽がある場合には、オオタカなどの猛禽類(もうきんるい)やカラスに襲われた事件現場と考えられます。実際オオタカやカラスがハトを捕らえているのが確認されています。彼らは捕らえた獲物の羽をむしりとってエサにするため、羽がまとまって落ちているのです。そのおこぼれをタヌキや他の鳥、虫なども頂き、命が繋がっていきます。




(木の上から下を観察しているカラス)

羽一つでも食べる食べられるという食物連鎖を見ることができます。姿は見えなくても生き物たちの営みを感じてみてください。

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2013年06月13日〚母子森便り〛No. 7 色んな花びら!

新宿御苑日記

すっかり雨の似合う時期になりました。母と子の森ではトンボやカメ、カエルが生き生きと活動しています。そんな動物たちを見守るようにガクアジサイやドクダミの花が咲き誇っています。
 青や薄紫、白と美しい花を見ていると雨の日でも楽しい気分になるから不思議です。花をきれいに見せているのは花びらですが、ちょっと変わった種類もあります。



きれいに咲いているガクアジサイの花びらは何枚に見えますか?

周りの白い花びらが4枚!・・・正解ではないんです。実は真ん中の細かいつぶつぶの一つ一つが花で、花びらもそこに含まれます。よーく花を見てみると、5枚が正解だと分かります。
では飾りの花びらは何でしょうか?これは萼(がく)という葉っぱの部分になります。桜などでは花びらの下に小さく付いていますが、アジサイは大きく変化させて花びらのように見せています。





飾りの花びらを周りにたくさんつけているのは虫へのアピールのためで、お店でいうと看板やのれんと同じ役割です。こっちよ!こっち!と宣伝しています。



同じくドクダミも少し変わっています。白い花びらに見える部分は総苞片(そうほうへん)という葉っぱが変化した物で、花は中心の黄色の部分です。こちらも黄色のつぶつぶ一つ一つが花で沢山集まってまるで一つの花のように見せています。しかし、よーく見てもドクダミには花びらはありません。ドクダミの花びらは0枚です!


それぞれ個性豊かに独自の戦略を持ってるようですね。虫眼鏡を持ってさっそくお花を観察してみてください!

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2012年12月06日[母子森便り]No.6 葉っぱの変身!

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 段々と寒くなり母と子の森も衣替えといわんばかりに赤、オレンジ、黄と色彩豊かな森になりました。様々な色の葉を見比べていると飽きませんが、なぜ葉は色の大変身をするのでしょうか?

 紅葉の秘密は色素にあります。葉には緑色の色素クロロフィルと黄色の色素カロチノイドの両方が含まれています。春・夏の葉っぱにはクロロフィルの方が多いため、緑色に見えます。それが秋になり寒くなるとクロロフィルが分解され、隠れていた黄色が目立つようになるのです。イチョウなどはこちらのタイプ!

 さらに寒くなると木々は葉を落とす準備を始めます。葉っぱの付け根(葉柄)に栓を作って水や栄養の行き来を止めてしまいます。すると葉っぱで作られた糖分が貯まり、糖分から赤い色素であるアントシアニンが合成されます。最後には緑の色素がなくなり、赤の色素が増えて葉っぱは赤く見えるようになります。カエデなどはこちらのタイプ!

これ以外に秋でも緑の葉っぱの常緑樹もあります。この木は落葉しないのかと思われますが、実は一年中、少しづつ葉を落としています。

 今年は綺麗な紅葉狩りが出来るかな?という予測もある程度出来るかもしれません。綺麗な紅葉になるためには条件があります。
①昼夜の気温差が大きいこと(夜6度以下、昼20度以上)
②日光を十分に受けている
③適度な湿度がある
など様々な要因で葉は色づいていきます。

母と子の森でお気に入りの秋カラーを見つけてみて下さい。



母と子の森(紅葉)

黄色のタイプ

赤のタイプ

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2012年08月27日〚母子森便り〛No. 5

新宿御苑日記

 母と子の森の地面や木を見ているとゾロゾロ動く生き物を見つけます。
 "アリ”です!
 よく見ると黒くて大きいアリ、茶色っぽくて小さいアリなど、アリにも種類があることがわかります。

 黒くて大きいアリは力持ち!クロヤマアリは体の5倍の大きさの物をくわえて歩き、25倍の重さの物まで引きずることができます。
 クロヤマアリが好きなのは虫の死骸や花の蜜などの甘い物です。
また一見なにも持ってないように見えて、お腹に蜜をパンパンに詰めて帰ってきたりします。

 働き者の彼らはよく行列を作っていますがどうやって道がわかるのでしょうか?
 実はアリは歩きながらニオイを付けています。これを頼りにゾロゾロとエサ場と巣を行ったり来たりしています。

 アリにとっては草原も大ジャングル!毎日が大冒険で観察していると新しいドラマが見えてくるかもしれません。



アリは力持ち!

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2012年08月14日〚母子森便り〛No.4 生き物達からのお願い

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夏真っ盛り!母と子の森は様々な生き物たちが元気に暮らしています。夏の代表的な生き物といえば、カブトムシ、クワガタムシ、セミを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

大人気の昆虫達は母と子の森にも暮らしています。男の子も女の子も見つけられたら嬉しくて、つい捕まえたくなってしまいます。

でもちょっと待って下さい!

彼らはこの小さな森で暮らしている森の仲間達です。鳥も魚も虫も命あって暮らしています。生き物を見つけたらそっと見守って観察してあげて下さい。森から誘拐してしまったら他のお友達は見られなくなりますし、なにより虫や魚達の家族が悲しみます。

森では生き物のたくさんのドラマを見ることができます。きっと驚くような発見や感動が待っています。私たちとは違う生き物たちの世界そっとをのぞいてみて下さい。そしたら、来年もまたその次の年も、元気な姿を私たちに見せてくれることでしょう。


威嚇するクワガタのオス

葉の先に止まってちょっと休憩・・・

大きなご飯をゲット!

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2012年07月25日〚母子森だより〛No.3

新宿御苑日記

 夏らしく日差しが強い日が続いています。母と子の森では様々な生き物たちが活動中です!生き物を目で見つけるのはなかなか難しいですが、音で感じ取ることは出来ます。例えば池の周りで「ヴォーン ヴォーン」と低い音が 聞こえることがあります。

これはウシガエルの鳴き声です。
警戒心が強いため、人間や外敵が近づくと「キャ!」と可愛い声で鳴き、葉の下や池の中に隠れてしまいます。

たまに逃げない強者を見つけることが出来ますが、彼らは水辺の石の上にいることが多く、体の色が石と同化して見逃してしまうこともよくあります。

ウシガエルはカエルの中では体が大きく、片手の手のひらに乗るくらいの大きさです。鳴き声をたよりに、そっと見つけてみて下さい。



写真(ウシガエル:石に座って半身浴!)

ウシガエルは他の国から入ってきた外来生物(がいらいせいぶつ)です。≪詳しくは文字をクリックして下さい!

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2012年07月11日〚母子森だより〛No.2

新宿御苑日記

 日差しが強く夏らしくなってきました。母と子の森では木々が青々としています。
 今回ご紹介するのはラクウショウという樹木です。大きくて立派な木ですが、木だけでなく足下にもご注目下さい!

 ラクウショウの周りの地面からツララのような物がたくさん出ています。これは気根(きこん)といってラクウショウの根っこです。沼地や湿地に生える樹木のため、土の中が息苦しく地上に直接根っこを出して酸素を補っています。

 そんなラクウショウの気根は形も様々です。
 オススメなのは特にこれ。動物が隠れているのが分かりますか?

 ネコそっくりの気根です。
 他にも面白い形がありますので
 ぜひお気に入りの形を見つけてみて下さい。

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2012年06月28日〚母子森だより〛No1

新宿御苑日記

 この便りでは、「母と子の森」に関する情報をお伝えしていきます。

 「母と子の森」は、子供たちが自然とのふれあいを楽しめる場所として、里山の環境作りを行っているエリアです。

はじめにご紹介するのは、アズマヒキガエルです。
今年3月に少ないながら産卵がありました。


卵から孵化したばかりの様子です。

6月には子供の爪ほどの大きさになりました。
かわいいですね。

数年たてばこうなります。

 御苑では、かつては普通に見られたアズマヒキガエルですが、今ではまずその姿を見かけることはできません。
 無事大きくなることを願って、大切に見守っていきましょう。

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