国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

皇居外苑

お知らせ

【お知らせ】皇居外苑濠に生息するヘイケボタル保護の取組(平成28年度)

 皇居外苑管理事務所では、皇居外苑濠に生息しているヘイケボタルの保全に取り組んでいます。

 この一環として、皇居外苑濠のヘイケボタルを絶滅させないため、生息域外での増殖、飼育を実施しています。今年度は、北の丸公園の池へ放流を行ったほか、生育環境に関するデータ収集を目的として、小規模な実験を開始しました。

1.皇居外苑濠のホタル.

 皇居外苑濠には、牛ヶ淵と桔梗門付近(蛤濠と桔梗濠)にヘイケボタルが生息しています。これらのヘイケボタルのDNA分析により、同一の個体群と考えられること、関東南部の個体群に遺伝的に近いことから自生の可能性があることがわかっています。

 

ヘイケボタルが確認された石垣とヘイケボタル

(平成27年5月 蛤濠)

 皇居外苑管理事務所では、「千鳥ヶ淵環境再生プラン」に基づき、皇居外苑濠に多様な生物が生息できるよう、環境改善に取り組んでいます。その象徴的な生物として、ヘイケボタルの保全を進めています。

 皇居外苑濠のヘイケボタルはお濠の石垣という特殊な環境に生息していること、観測した個体数の年変動が大きいことなどから個体群絶滅のリスクは高いと考えています。このため、生息域内の保全だけでなく、生息域外での保全も並行して取り組んでいます。

皇居外苑におけるヘイケボタル保全の推進イメージ

 これまで、地域の人々と連携して生息地のホタルを保護するための地域ルール.pdfを作成したり、屋内における生育域外での飼育・増殖を行ってきました。

 そして、今年度は生息域外での保全を屋外で行うため、北の丸公園の池への放流と、生育環境に関するデータを収集するために小規模な実験を開始しました。

2.北の丸公園の池への放流

 千鳥ヶ淵環境再生プランにおいて、千鳥ヶ淵や北の丸公園の池などでも、環境を改善し、多様な生物が棲むことを目標としてきました。千鳥ヶ淵は水質改善の途中であるため、比較的生息環境の整っている北の丸公園の池へ放流することとし、3月中旬にヘイケボタルの終齢幼虫(さなぎになる直前の幼虫)を放流しました。この幼虫は、平成27年6月に桔梗濠において捕獲し、屋内で増殖したヘイケボタルです。

放流したヘイケボタル幼虫

 今後はヘイケボタルの発生状況をモニタリングしつつ、環境改善を加えながら、ヘイケボタルをはじめとした多様な生物が生息できるような生息環境を目指してゆきます。

3.小規模実験区の開始

 上記の取り組みは、モニタリングを進めながら長期的に進めていく取り組みですが、ヘイケボタルが生育するために必要となる生育環境条件の情報を収集、集積することが大切です。また、皇居外苑濠の環境保全とヘイケボタルに関する取り組みを、周辺地域の方々に認識していただくとともに、皇居外苑の利用者にも理解していただくことも必要です。

 そこで、小規模な屋外の水域において、ヘイケボタルを継続的に飼育することが可能な団体を募集しました。

 環境省からはヘイケボタル、エサとなる貝の親貝、水草の苗を提供することを前提とし、この事業に参加できる団体の条件を以下のとおりとしました。

・飼育場所がおおむね千代田区内に位置し、周辺水域への逸失および別個体との交雑の恐れがないこと。

・継続的に飼育できる能力を持った団体であること。

・必要な費用は、すべて参加する団体が負担すること。

・飼育の過程で得られた知見は、環境省に提供すること。

 公募の結果、以下のとおり実施団体(1団体)が決定しました。

  団 体 名:株式会社西武プロパティーズ ビル運営部

 今後も、より多くの生育環境条件を収集、集積するため、ヘイケボタルの増殖状況等を勘案しながら、公募を行う予定です。

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