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北の丸公園グリーンアドベンチャー

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2015年11月06日No.7(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース) 

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北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問7番を紹介します。

写真:7番の木の全景

7番の木の全景です。枝を広げながら大きくなり、日本の春の風景を代表する高木で、北の丸公園では3月末から4月はじめの頃、枝いっぱいに花を咲かせます。(写真は 10月9日撮影)

写真:パネル

ヒント

  • ○春にうすいピンクの花が咲くよ。
  • ○春に大勢の人がお花見をしてにぎわうよ。
  • ○一番多く見られる桜の仲間の代表だよ。

写真:淡いピンク色の花

花の様子(写真は3月23日撮影)

葉が出る前に、淡いピンク色の花を3、4個づつ房にして咲かせます。5枚の花びらは一枚一枚分かれています。

7番の問題は、この木の植物名(標準和名)ではなく、この木の仲間で最もよく知られた品種の名前(園芸品種名)が答えです。この品種は、江戸時代に染井村の植木屋さんでつくられたと伝えられ、葉に先駆けて一斉に咲く美しさなどが好まれて日本中に植えられました。

写真:春、満開の花の下で皆が楽しむ様子

お花見の様子(写真は3月31日撮影)
この木の花が咲き始めると、全国各地で「お花見」をする様子が見られます。

写真:ボートに乗りながらこの木の花を楽しむ様子

北の丸公園に隣接する皇居のお濠のひとつである千鳥ヶ淵の周辺には、この種類の木が約400本も植栽されており、千鳥ヶ淵緑道公園(千代田区立)に併設されたボート場からは、ボートに乗って水辺のお花見を楽しむこともできます。

写真:模様が美しい樹皮の様子

樹皮の様子

若い樹皮は、縞模様になります。(撮影は10月9日)

横向きの皺しわ(皮目ひもく)が特徴で、樹皮で茶筒などの工芸品や漢方薬、染料にも使われます。

写真:葉の付け根(葉柄(ようへい)の部分)に密線という小さな時が2つついている

葉っぱの軸(葉柄)に密線と呼ばれるイボ状の2つの突起がついているのがこの木の仲間に共通の特徴です。

写真:紅や黄色に紅葉した葉の様子

紅葉した葉の様子(写真は11月4日撮影)

春の花の時とは異なり、秋の紅葉は一度に色を変えるのではなく、気温の低下とともに少しずつ黄色から赤へと色を変えながらハラハラと葉を落していきます。

写真:紅葉する葉の陰で春の花のつぼみが出来ている様子

紅葉した葉っぱと並んだ冬芽の中では、春に花を咲かせるための準備がゆっくりと始まっています。

さて、この木の名前は何でしょう?

答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。


図:北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースNo.7の位置図です


☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。

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2015年10月30日No.8(北の丸公園グリーンアドベンチャー/子供用コース)

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北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コースの設問8番を紹介します。

写真:大きく枝を広げ紅く紅葉している木の様子

8番の木の全景です。枝を天空に広げて美しく紅葉する姿が芝生広場で大変目立ちます。北の丸公園では、芝生広場の他、各所に植えられています。(写真は10 月30日撮影)

写真:NO.8のパネル

ヒント

○家の周り、道ばた、公園に植えられるよ。

○大きくて目立つ(顕 けやけき)ので名前となったよ。

○木は箒(ほうき)を逆(さか)さにしたような形になるよ。

写真:紅く紅葉した縁がギザギザの葉

紅く紅葉した葉の様子(写真は10月27日)

小さめの葉っぱで、まわりがのこぎりのようにギザギザなのが特徴です。

写真:うろこ状にはがれた樹皮

うろこ状にはがれる幹の様子(写真は10月27日)

若い木の樹皮は灰褐色で滑らかですが、樹齢を経るにつれうろこ状にはがれるようになり、特徴的な樹皮が見られるようになります。

写真:田安門に使われている様子

旧江戸城田安門

この木から製材される材木は、木目がとても美しく湿気にもよく耐えるため、臼やお椀、下駄の歯、楽器、家具など、多くの工芸品が作られています。また建築用材としても多くの寺社建築等に用いられ、国の重要文化財に指定されている旧江戸城田安門や清水門にも、この種類の木から製材された材木も用いられているそうです。


さて、この木の名前は何でしょう?

北の丸公園の芝生広場に植えられたこの木は、春の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の樹冠など、四季を通じてその雄大な姿を楽しむことが出来ます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。

図:北の丸公園グリーンアドベンチャー、子供用コース設問8番の位置


☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。

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2015年10月21日No.5(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)

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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問5番を紹介します。

写真:5番の木の全景

5番の木の全景です。細い枝を広げて比較的大きくなる小高木です。(写真は10月9日撮影)

北の丸公園では、4月末から5月はじめの連休の頃、枝いっぱいに小さな白い花を咲かせ、10月頃になると熟した実が木の足下にたくさん落ちてきます。

写真:これ何の木?

ヒント

  • ○春に白い花を枝いっぱいにぶら下げます。
  • ○実が喉を刺激する(えぐい)ため、この名がつきました。
  • ○実は石鹸の代用となります。

写真:花の様子(写真は5月8日撮影)

花の様子(写真は5月8日撮影)

枝いっぱいに特徴のある白い小さな花を下向きにたくさん咲かせ、よい香りがします。

写真:6月に鳴る緑色の丸い実

初夏になる若い実(写真は6月17日撮影)

写真:秋になり柔らかく熟してきた実
秋になり柔らかく熟してきた実(写真は10月9日撮影)

花が咲いた後、卵形のかわいらしい特徴的な実が鈴成に実ります。ヒントにある石鹸の代用というのは、昔、これくらいの実をつぶすと出てくるサポニンを泡立てて洗浄剤のように使用したことを指すようです。

写真:殻が割れて出てきた実(種子)

殻が割れて出てきた実(種子)

この木の足下には、焙煎したコーヒー豆を連想させるような色合いをしたラグビーボールのような形をした小さな実(種子)がたくさん落ちています。この殻(果皮)に含まれる'えぐみ(サポニン成分)'を他の野鳥たちは敬遠して食べないのですが、ヤマガラは、実を枝にたたきつけたりして上手に殻をはずして食べることで知られています。貯食(ちょしょく)といって、秋の内に森のあちこちに隠しておき、木の実の少なくなる冬場の大切なごちそうにします。(写真は10月9日撮影)

写真:エゴノキの実を枝で叩いているヤマガラの様子写した写真です。

ヤマガラ(写真は10月15日撮影)

別の日に、エゴノキの果皮を枝で叩いているヤマガラの様子を観察できました。

写真:葉の様子

葉の様子

葉の特徴は、冬に落葉し、縁のギザギザ(鋸歯)が鈍く少ないことが挙げられます。

写真:樹皮の様子

樹皮の様子

樹皮は滑らかで暗褐色をおびます。木材は将棋の駒に用いられることもあるそうです。

写真:ネコの足に似ているこの木特有の虫コブ

ネコアシフシ(虫コブ)

ネコの足に似ている不思議な形の虫コブが付くこともこの木の特徴の一つです。


さて、この木の名前は何でしょう?

北の丸公園では、公園中央の落葉樹が植えられた園地にたくさん植えられており、5月には枝からこぼれるように白い清純な花を咲かせた様子を見ることができます。答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。

図:北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コース設問5番の位置図です。


☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。

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2015年10月09日No.16(北の丸公園グリーンアドベンチャー/大人用コース)

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北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問16番を紹介します。

写真:北の丸公園グリーンアドベンチャー、大人用コースの設問16番の全景

16番の全景です。小さめの木ですが良い枝振りです。

初秋の頃、いち早く紅葉することでもよく知られており、北の丸公園ではちょうど今頃がこの木の紅葉の見頃になります。(写真は10月8日撮影)

写真:大人用コースの設問16番

ヒント

  • ○大正時代(1912年)に米国ワシントンに贈った桜の返礼に渡来しました。ミズキの仲間です。
  • ○春、白色や赤色、桃色の花(総苞)が咲きます。総苞片の先が凹んでいます。

写真:花の特徴を示す写真です(白い花の品種)

白色の花が咲く品種(写真は4月20日撮影)

写真:花の特徴を示す写真です(桃色の花の品種)

桃色の花が咲く品種(写真は4月20日撮影)

写真:実の特徴を示す写真です

花の後に実った果実は秋になると深紅色に熟し、ヒヨドリやツグミなどの野鳥が好む大切なごちそうになります。(写真は10月6日撮影)

写真:葉っぱの特徴を示す写真です

葉の筋(葉脈)が弧を描く様に伸びるのもこの木の特徴です。

写真:樹皮の特徴を示す写真です

樹皮には細かく亀裂が入ります。

写真:北の丸公園内に群植されている様子を写した写真です。10月に撮影したため、赤く紅葉しています。

北の丸公園では、科学技術館北側の園地の一角にまとまってたくさん植えられており、春の花の頃も、初秋の紅葉もとても見応えがあります。アメリカから送られてきた小さな苗木の何本かは皇室園地時代の新宿御苑にも届けられて苗畑で育てられ、後の時代になってここ北の丸公園にも移植されたという逸話もあるようですが、どの木がその当時のものなのか残念ながらはっきりとした記録が残っていません。

東京都立園芸高等学校の一角には、アメリカから送られた原木のうちの一本と伝えられる木が大切に残されているそうです。校内なので普段は一般の方が見ることは出来ませんが、毎年秋(11月はじめの土日)に行われる園芸展(文化祭)では原木のある実習エリアも公開されることがありますので、ご覧いただける機会があるかもしれません。

写真:紅葉した葉と赤い実、来春の蕾が同時に見られる特徴を示した写真です

枝先をよく見ると、紅葉した葉っぱや赤く熟した実に並んで白っぽい花芽がたくさんついていて、早くも来年の春、桜の後に咲くための準備を始めています。

さて、この木の名前は何でしょう?

答えは、ぜひ北の丸公園に確かめに来て下さい。

図:北の丸公園グリーンアドベンチャー大人用コース設問16番の位置図です

☆コースのご案内や解答用紙のダウンロードは、北の丸公園グリーンアドベンチャーのご案内をご覧下さい。

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2015年07月24日「北の丸公園グリーンアドベンチャー」のご案内

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北の丸公園内で、こんなカンバンを見かけたことはありませんか?

北の丸公園グリーンアドベンチャーに配置している子供コース用の設問ラベルをご紹介する写真です

普通の樹名板のようにも見えますが、これは、北の丸公園内に設けられたグリーンアドベンチャーコースの設問パネルです。

  • ※緑色のパネルは子供向けの初級コース用。

  • 北の丸公園グリーンアドベンチャーに配置している大人コース用の設問ラベルをご紹介する写真です

※黒色のパネルは大人向けの上級コース用。

グリーンアドベンチャーは、全国各地の公園にコースが設けられており、設問パネルが点在するコースを巡りながら、パネルに書かれたヒントと目前にある実物の木を見て樹種名を当てる、セルフガイド式の自然学習ツールです。

事前に解答用紙をダウンロードしてラリー形式で樹名当てクイズを楽しんだり、パタンパタンとパネルをめくって答えを確認しながら散策したりと、楽しみ方はさまざま。自然の中で実際に五感を使って植物とふれあいながら、自然を理解していこうという楽しい仕掛けです。

北の丸公園には、お子さん向けに10ヶ所、大人向けに30ヶ所の設問パネルを配置した2つのコースを設定しています。北の丸公園にお越しの際は、グリーンアドベンチャーコースを活用して、気軽に出来る自然観察をお楽しみ下さい。

図:解答用紙(子供用)図:解答用紙(大人用)
 ・解答用紙 子供用 [PDF 833KB]解答用紙 大人用[PDF 1,851KB]..pdf

  • ※現在、印刷した解答用紙はご用意しておりませんので、解答用紙をご使用になりたい場合は、こちらからダウンロードしてお持ちください。

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