国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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178件の記事があります。

2014年09月29日北の丸公園の自然

皇居外苑いきもの / バックナンバー2014 / 北の丸公園ブログ / 秋の花

 本日も昨日に続き、朝から雲一つない秋晴れとなりました。

 9月29日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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モミジ
 まだ全体的に青々としたモミジ林ですが、こんなに紅葉した葉を見つけました。今から少し先の紅葉シーズンが楽しみになりますね。

サルビアレウカンサ
 休憩所脇のサルビアレウカンサは、まさに今が見頃。晴天によく映え、いきいきとしてしているように見えます。

タイワンホトトギス
 樹林地でひっそりと咲きはじめたタイワンホトトギス。斑点入の花を、鳥のホトトギスの胸の模様に見立てた事からこの名になったようです。

キンモクセイ
 事務所の前を通ると、甘いお菓子の様な良い香りがふわふわと漂ってきました。

 その心地よい香りの正体はキンモクセイ。先週までは閉じていた蕾も、連日の晴天によってすっかり花開きました。開花時期は短く、10月上旬頃までと予想されます。ご覧になる方はお早めにどうぞ!

トベラ
 ねばっとした糸が引いているこちらはトベラの実。粘液に包まれた赤い種子はメジロなどの鳥によって散布されます。

ハクセキレイ
 芝生広場ではハクセキレイがちょこちょこと歩き回っていました。素早い動きで虫を捕まえる事に成功!人が近づいてもなかなか逃げないハクセキレイ。可愛らしいその様子を是非ご覧下さい。

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2014年09月22日北の丸公園の自然

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 ヒガンバナも終わりにちかづき,秋の気配もより感じられるようになってきました。紅葉より一歩早く、木の実が色づき始めています。

 9月22日の北の丸公園自然情報をお届けします。
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 公園事務所から科学技術館に向かう通りには、小鳥の好きな実のなる樹がたくさん並んでいます。

 ミズキ科のヤマボウシは人も美味しいと感じる甘い実です。

 クマツヅラ科のコムラサキは小鳥たちに大人気。たわわに実る柔らかな枝に揺れながら実をついばむ小鳥の姿が見られます。

 エゴノキ科のエゴノキの実は果皮にサポニンを含み「えぐい」からエゴノキと名付けられたという由来。また麻酔効果もあるとされます。

スイカズラ科のサンゴジュの実は一足早く紅く色づき、すでに小鳥たちに食され、かろうじて実を残しています。

 モチノキ科のクロガネモチの実はうっすら色づき始めました。

 ニシキギ科のマユミの実もようやく色づき始めたところです。

 この「木の実ストリート」で休みなく実を運んでいる小鳥がいます。
 前回のブログでご紹介したヤマガラです。
 このたくさんの木の実の中で、どの実を選ぶのでしょうか・・・
 

 コムラサキでゆらゆら枝を揺らしている姿も見かけましたが、夢中で実を採っているのが「エゴノキ」でした。

 群れをなしてエゴノキに集まり、実を一つくわえては近くの安全な樹に移り、枝でコンコンと叩いています。その場でサポニンなどの入った果皮の部分を落とし、冬の貯食として自分の隠し場所に持って行くようです。
 
 北の丸公園ではいろいろな小鳥に逢う事ができます。樹林地でもヤマガラをはじめ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミなどを見かけます。

 小鳥に会いたい時には、実のなる樹を探してみて下さい。
 閑かに待っていると、きっと可愛い声が聴こえて来るはずです。

 

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2014年09月16日北の丸公園の自然

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 花の少ないこの時期、園内に色を添えてくれるヒガンバナがあちらこちらで見られるようになりました。また、様々な形のキノコの観察も散策の楽しみのひとつです。
 9月16日(火)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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シロソウメンタケ
 ふと足下を見てみると、芝生の上に何やら白くて細いものが生えていました。実はこれ、シロソウメンタケという変わった形のキノコ。主に芝生の上や、広葉樹林内に群生します。

ツルタケ
 こちらはシロソウメンタケと違い、「キノコらしい」形をしたツルタケ。第二近衛聯隊碑近くの緑地に生えていました。コナラなどの広葉樹林内に発生。

クリの実
 梅林近くに植栽されているクリの樹では、トゲトゲとした「イガ」が割れ、少し顔をのぞかせている実をご覧頂けます。

ヒガンバナ
 樹林地のヒガンバナ。日光の光を浴びて輝いていました。

 こちらは池の対岸に咲くヒガンバナ。水面に姿が映り込んでいます。

コゲラ
 黒と白の模様が特徴的な、小さなキツツキ類です。樹林地を散策中、ニシキギの枝を滑るようにのぼっていく姿を見つけました。エサは主に昆虫類で、秋冬でも樹皮の下から虫を探して食べます。

ヤマガラ
 エゴノキに止まって辺りをきょろきょろと見回しているヤマガラ。食べ頃の木の実を探しているのでしょうか?オレンジ色のお腹が可愛らしいですね。

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2014年09月01日北の丸公園の自然

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 連日涼しく過ごしやすい日が続いています。園内では、美しく色づきはじめた木々の実が秋の訪れを知らせているようです。
 9月1日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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コムラサキシキブの実
 管理事務所前、近衛聯隊碑通りで、コムラサキシキブの実が目を引きます。

 枝先はまだ少し薄い黄緑色。美しいグラデーションをお楽しみください。

ヤマボウシの実
 緑に囲まれた樹林地でふと、上を見上げると・・・

 視界に広がったのは赤く色づきはじめたヤマボウシの実。この実を求めて、これからメジロなどの野鳥がやって来ます。

ツルボ
 公園西側では、秋の代表的な野の花であるツルボがぽつんと咲いていました。

トチノキで羽化するセミ
 公園西側のトチノキは、樹齢150年といわれる巨木です。そんなトチノキの幹に、沢山のセミの抜け殻にまじって羽化したてのセミの姿がありました。
夏の終わりに、少し遅い出発のようです。

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2014年08月25日北の丸公園の自然

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 8月23日の「処暑」を過ぎ、暑さのピークは過ぎつつあるようです。園内に響き渡っていたセミの声も、日に日に小さくなってきました。
 8月25日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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牛ヶ渕のハス
 田安門向かって左側の牛ヶ渕では、広い範囲に渡って咲いているハスの花の群生をご覧頂けます。

 花は朝早く咲いて、お昼過ぎには閉じてしまいます。

タマスダレ
 第一駐車場トイレ横で、タマスダレが咲き始めました。透き通った白色の花びらが涼しげ。

ヨウシュヤマゴボウ
 もとは西洋のもので、根がゴボウに似ているためこの名になりました。実(み)は黒紫色に熟し美味しそうに見えますが、全体に渡って毒を持っているので注意が必要です。

アカボシゴマダラ
 ハナミズキの葉で休憩していたアカボシゴマダラ。中国原産の蝶で、人為的な「放蝶」により急激に増えた為、生態系の乱れが心配されています。要注意外来生物に指定されているチョウです。

イチモンジセセリ
 黒く大きな目が可愛らしいイチモンジセセリ。晩夏になると急激に姿が見られるようになります。名前の由来は、後ろ翅の裏側に銀紋が一文字状に並んでいることから。

ヤマトシジミの交尾
 翅を開くと、メスは黒っぽく、オスは薄い水色です。低い位置をひらひらと飛んでいるのをよく見かけます。

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2014年08月25日北の丸公園で夏の昆虫観察会を開催しました

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 8月20日(水)に、北の丸公園で環境省主催の「夏の昆虫観察会」が開催されました。小学生を対象としたこの観察会では、保護者の方も一緒に、講師の先生と園内の夏の生きものを観察してまわりました。
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 はじめに昆虫を捕まえるための網の使い方を先生に習います。お手本を真似ながら、皆で一緒に網を振ってしっかり予行練習。捕まえるコツを学んで、いよいよ出発です。

 虫取りに慣れた様子の男の子が早速セミを捕まえました。先生の「どちらがオスで、どちらがメスかな?」との問いに、「お尻に産卵管があるこっちがメスだよ!」・・恐れ入りました。正解です!

 少し行くと地面のあちらこちらに、コナラの枝先が落ちていました。これは一体誰の仕業でしょう?・・答えは「ハイイロチョッキリ」。木の上でまだ青いドングリに卵を産み付け、葉のついた枝ごと切り落とします。これは外的から卵を守る為の知恵だとか。木の上でそんな作業が行われていたなんて驚きですね。

 場所は変わって花木園。一体何が見られるでしょうか?

 すぐに男の子が「クルマバッタ」を捕まえました。その他にも、クビキリギスやショウリョウバッタ(チキチキバッタ)、ササキリ、オンブバッタ、ツヅレサセコオロギ、ツマグロヒョウモンなど、短時間でたくさんの昆虫を見ることができました。

 様々な昆虫と触れあえた今回の観察会。先生の昆虫に関する興味深いお話しは尽きることなく、保護者の方々にも大いに楽しんで頂けたようでした。はじめは虫を怖がっていた子も、観察会が終わる頃には虫かごいっぱいに昆虫を捕まえていました。子供たちにとって、楽しい夏休みの思い出の一つになったようでした。

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2014年08月18日北の丸公園の自然

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 お盆も過ぎ、早いもので8月も中旬に入りました。残暑はまだ続きますが、朝晩は涼しさを感じはじめる時期でもあります。
 8月18日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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サルスベリ
 花木園中程ではサルスベリが満開です。サルも滑ってしまいそうな、なめらかな樹皮をもつことからこの名になりました。

 花ビラ一枚一枚はまるでひらひらとしたレースのよう。薄ピンク色が可愛らしいサルスベリ、是非ご覧下さい。

アブラゼミとツクツクボウシ
 向かい合って盛んに鳴いている2匹のセミを見つけました。右はツクツクボウシ、左はアブラゼミです。まるで声の大きさを競っているかのようでした。

モンキチョウの交尾
 色が異なるので別の種に思いがちですが、モンキチョウはオスが黄色、メスが白っぽい個体の多いチョウです。

ショウリョウバッタ
 オスは飛ぶ時に「チキチキッ」と音を立てるので別名「チキチキバッタ」と呼ばれています。また、後ろ脚をそろえて持つと、体を上下に動かすことから
「コメツキバッタ」の名も。

カマキリの抜け殻
 セミの抜け殻はよく知られていますが、カマキリの抜け殻はご存じでしたか?脱いだ殻は自分で食べてしまうこともあるので、抜け殻を見つけられたらラッキーかもしれませんね!

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2014年08月11日北の丸公園の自然

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 8月7日の立秋を過ぎ、暦の上では秋がはじまりました。
8月11日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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四阿(あずまや)
 公園西側にある四阿は、園内のクールスポット。涼しげな滝の流れる音を聞きながら、散策の休息に是非ご利用下さい。

キョウチクトウ
 代官町通りの公園側に植栽されているキョウチクトウは今が見頃です。花の少ないこの時期に、華やかなピンク色が目を楽しませてくれます。

サンゴシトウ
 キョウチクトウのすぐ隣では、サンゴシトウが咲きはじめました。燃えるような真っ赤な色が特徴的。沖縄の県花である、「デイコ」の仲間としても知られています。

キツネノマゴ
 梅林周辺では足下でひっそりと咲く、キツネノマゴをご覧いただけます。名前の由来は「花が子狐に似ている」「花序(花がついている部分)が狐の尾に似ている」などが有名ですが、定説はないようです。

シオカラトンボ
 淡いブルーが綺麗なシオカラトンボのオス。メスは黄色っぽい「ムギワラ色」をしているため、ムギワラトンボとも呼ばれています。園内の至る所で気持ちよさそうに飛び回るシオカラトンボ、是非探してみて下さいね。

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2014年08月04日北の丸公園の自然

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 東京は朝から太陽光がサンサンと降り注いでいましたが、午後になるにつれて雲が広がり風が出てきました。
 8月4日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ミンミンゼミ
 牛ヶ渕でミンミンゼミを見つけました。東日本では平地で見られるのでおなじみですが、西日本では山地に生息する、背部のうす緑が美しいセミです。

ツクツクボウシの抜け殻
 園内でツクツクボウシの抜け殻が見られるようになってきました。他のセミの抜け殻よりもほっそりスマートでくびれがあり、色は薄め。是非見つけてみて下さいね。

ナンバンギセル
 ナンバンギセルは主にススキの根に寄生する寄生植物。自らの力では生長できないので、他の植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育します。ススキの葉をどかしてご覧下さい。

ジャコウアゲハ
 ウマノスズクサの葉を、ジャコウアゲハの幼虫が食べていました。蛹になる一歩手前のようです。成虫は美しい蝶ですが、幼虫の姿は少しとっつきにくいですね。

サトキマダラヒカゲ
 比較的平地に見られるタテハチョウ科のジャノメチョウ亜科。涼しい木陰で樹液を黙々と吸っていました。よく観察すると目玉のような模様がたくさん描かれていて、驚きます。

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2014年07月28日北の丸公園の自然

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 7月23日の大暑から5日が経過しました。園内の木や草花はますます緑を濃くし、枝を伸ばし葉を広げて、夏を謳歌しているかのようです。
 7月28日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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下の橋から撮影。モクモクとした入道雲が夏本番を知らせています。

サルスベリ
 花木園の中程ではサルスベリが咲き始めました。花期が長いことから漢字で「百日紅」とも書かれます。

コブシの実
 ボコボコとした変わった形が面白いコブシの実。コブシの名前の由来は、この姿が「握り拳」に見えることから。


ヤブミョウガ
 実(み)は徐々に藍色へと色づいていきます。色の移り変わりをお楽しみ下さい。ヤブミョウガは種でも発芽しますが、地下茎でも増えるため、公園西側では群生をご覧いただけます。

カメムシの一種
 黄色が目を引くカメムシ。近寄っても逃げるでもなく、のんびり歩いていました。カメムシには面白い模様の種がたくさんいるので、是非園内を探してみて下さい。

カマキリ
 立ち入り禁止の看板にいたカマキリ。目をきょろきょろ動かしたり、首をかしげたりと表情豊かでした。

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