皇居外苑の一年間(4月)

4月(千鳥ケ淵の桜)

写真:千鳥ケ淵の桜

千鳥ケ淵の桜は、千鳥ケ淵堤塘(土手)両側に243本、千代田区の管理する緑道の部分と合わせて約320本あり、例年4月上旬に咲き競います。お濠の水と石垣に映える桜として人気が高く、季節には多くの花見客で賑わいを見せます。

桜の種類はソメイヨシノ(染井吉野)。新葉より先に花が咲き、いわゆる花見の桜として一般的です。エドヒガンとオオシマザクラの雑種とされており、幕末頃染井(現在の豊島区巣鴨・駒込あたり)の植木屋から広まったのに由来している桜です。

桜の寿命は人間とほぼ同じといわれますが、千鳥ケ淵の桜は、ボート場を管理している千代田区が都市の美観にと昭和30年頃植栽したものであり、今が盛りの樹勢となっています。