研究成果報告書 J98F0142.HTM

検索画面に戻る Go Research



(475KB)

[F−1.野生生物集団の絶滅プロセスに関する研究]

(4)数理モデルによる絶滅プロセスの総合的解析

希少哺乳類の保存可能最小集団サイズに関する研究


[研究代表者]

 

森林総合研究所東北支所保護部

●三浦愼悟

[農林水産省森林総合研究所]

 

東北支所保護部部長

●三浦愼悟

森林生物部鳥獣管理研究室

●堀野眞一

関西支所鳥獣研究室

●齊藤隆

森林生物部鳥獣生態研究室

●山田文雄

東北支所鳥獣研究室

●中村充博


[平成8〜10年度合計予算額]

17,830千円

(平成10年度予算額6,033千円)


[要旨]

 下北半島ツキノワグマ個体群を対象としてMVP(生存可能最小集団サイズ)を求めるとともに、さらに各種パラメータの評価を加えてPVA(個体群存続可能性分析)を進めた。現在の有害駆除のレベルを下げることが保全上の効果と実現可能性の両面から最も優先順位が高いことを指摘した。希少野生動物であるアマミノクロウサギを対象とした保全生物学的研究を行うことを目的に、ラジオテレメトリーによる行動圏サイズと活動性を明らかにし、さらにDNA塩基配列変異分析による遺伝的多様性の検討を行った。マイクロサテライトDNAの1遺伝子座ごとの対立遺伝子決定法を用いて、エゾヤチネズミ(Clethrionomys rufocanus)の実験個体群の遺伝的多様性の変動をモニターし、遺伝的多様性の変動に係わる婚姻形態、近親交配の起きる頻度、近親交配を避ける機構などを解析した。東北地方と北海道のクマゲラ個体群間の遺伝的な関係を調べることにより、遺伝的多様性の現状を把握するため、近縁種のキツツキ類の血液や細胞、また、クマゲラでは血液や細胞が手に入らないので、糞や剥製の羽軸からのDNA抽出を行い、既に報告されているニワトリのミトコンドリアDNAからプライマーをデザインし、PCR法を行い、塩基配列を決定した。


[キーワード]

希少野生動物、生存可能最小個体群サイズ、シュミレーションモデル、人口学的要因、遺伝学的要因