研究成果報告書 J98F0141.HTM

検索画面に戻る Go Research



(644KB)

[F−1.野生生物集団の絶滅プロセスに関する研究]

(4)数理モデルによる絶滅プロセスの総合的解析

.瓮晋賃侶欧瞭安屬叛簗燃領┐亡悗垢觚Φ


[研究代表者]

 

国立環境研究所生物環境部上席研究官

●椿宜高

[環境庁国立環境研究所]

 

生物環境部上席研究官

●椿宜高

地球環境研究グループ野生生物保全研究チーム

●高村健二、永田尚志

(委託先)

 

九州大学理学部

●巌佐庸

東京大学教養学部

●嶋田正和

東北大学理学部

●河田雅圭


[平成8〜10年度合計予算額]

21,968千円

(平成10年度予算額6,992千円)


[要旨]

 野生生物集団の絶滅リスクを推定する方法を開発した。非常に簡単なカノニカルモデルを用いて絶滅確率を推定する公式を導いた。この公式によって、さまざまな要因、たとえば生息地の縮小と環境劣化による生存率低下とのもたらすリスクを比べることが可能になった。カワラノギク自然個体群とアズキゾウムシ実験個体群を対象に、メタ個体群の動態と絶滅確率に関する調査・実験・シミュレーション解析を行った。カワラノギクでは、河原に調査区を設け、発芽・実生・ロゼット・開花個体のステージ間の生存率から推移率を求めた。それをもとに、空間構造を考慮した格子モデルでシミュレーション解析した。その結果、現在の多摩川の環境条件では将来の絶滅確率がかなり高いことが予測された。弱有害遺伝子の蓄積による絶滅確率の増加が、有害突然変異率、個体数、生息地の形や分断化によってどのように影響されるかについて個体ベースモデルを用いたシミュレーションによる研究を行った。繁殖力の低い生物では、個体数が1000以上でない場合、有害突然変異率が1世代・1ゲノムあたり0.4と低かったとしても、弱有害遺伝子の蓄積が、絶滅を引き起こすことがわかった。


[キーワード]

絶滅リスク、時系列データ、弱有害遺伝子、メタ個体群、個体群存続可能性解析