研究成果報告書 J98E0130.HTM

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[E−1.熱帯環境林保全のための指標策定に関する研究]

(3)熱帯林内の構成樹種の遺伝的相関に関する研究


[研究代表者]

 

森林総合研究所生物機能開発部遺伝分析研究室

●津村義彦

[農林水産省林野庁森林総合研究所]

 

生物機能開発部遺伝分析研究室

●津村義彦、吉村研介、宇治野徳子

集団遺伝研究室

●吉丸博志

北海道支所遺伝研究室

●河原孝行


[平成8〜10年度合計予算額]

26,175千円

(平成10年度予算額8,630干円)


[要旨]

 Shorea curtisiiで開発した超多型DNAマーカーであるマイクロサテライトマーカーを用いてマレー半島セマンゴック丘陵フタバガキ科林内にあるShorea curtisiiの全個体の分析を行い、遺伝的多様性の調査を行った。またそれぞれのマイクロサテライトマーカーの多型性の程度も明らかにした。またShorea curtisiiで開発したマイクロサテライトマーカーをフタバガキ科10属30種において使用可能かどうかの調査を行った。その結果、フタバガキ科ほとんどの種でShorea curtisiiで開発したマイクロサテライトマーカーが使用できることが明らかになった。開発したマイクロサテライトマーカーでセマンゴックのShorea curtisiiの天然林及び択伐林でそれぞれで複数個体の他殖率の調査を行った。その結果、択抜の影響による外交配率の違いが観察された。


[キーワード]

フタバガキ科、Shorea curtisii、マイクロサテライト、遺伝的多様性、自殖率