研究成果報告書 J96C04X0.HTM

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[C−4 東アジアの酸性雨原因物質等の総合化モデルの開発と制御手法の実用化に関する研究]

(0)酸性雨原因物質、関連物質の発生量分布の現状と将来予測モデルの開発に関する研究


[研究代表者]

国立環境研究所地球環境研究グループ  ●村野健太郎

[環境庁 国立環境研究所]

地球環境研究グループ

主任研究官

●村野健太郎

酸性雨研究チーム

●畠山史郎

温暖化影響・対策研究チーム

●森田恒幸・甲斐沼美紀子

(委託先)

東京大学先端科学技術研究センター

●秋元 肇

名古屋大学工学部

●松岡 譲

埼玉大学経済学部

●外岡 豊


[平成6〜7年度合計予算額]

22,292千円


[要旨]

 東アジア各国の酸性雨の被害を防止するためには、その原因物質であるSO2、NOxおよびそれらの酸化を軽減するCO、中和成分であるNH3などの関連物質の発生量の現状を正確に把握し、正しい将来推定を行なうことが重要である。アンモニアのグリッド(緯度1゜×経度1゜)別アンモニア放出量を日本、韓国について、乳用牛、肉用牛、豚、鶏、肥料に関して求めた。中国においては乳用牛、肉用牛、豚についてグリッド別アンモニア放出量を得たが、豚では日本より大きなアンモニア放出量を示した。日本国内の一酸化炭素のグリッド別発生量を固定発生源と移動発生源について計算した。日本の総発生量は1.83×106COt/年であり、太平洋ベルト地帯で発生量が大きかった。東京を含むグリッドで全国の24%の発生量を示した。硫黄酸化物の排出モデルの開発と改良に取り組むとともに、空間的な排出分布の予測制度を高めるため、アジア地域の硫黄酸化物の大排出源に関する調査を実施した。


[キーワード]

発生源インベントリー、将来予測、アンモニア、一酸化炭素、世界モデル