研究成果報告書 J96B1433.HTM

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[B−14 地球温暖化防止対策技術の総合評価に関する研究]

(3)交通分野における重点対策の普及に当たっての技術的評価

コミュータ交通分野に適する動力システムに関する研究


[研究代表者]

交通安全公害研究所交通公害部

●成澤和幸

[運輸省 交通安全公害研究所]

交通公害部

原動機研究室

●成澤和幸・林田守正

 

計測研究室

●小高松男

 

燃費性能研究室

●野田 明・佐藤由雄

 

音響研究室

●田中丈晴

(委託先)

早稲田大学

●大聖泰弘


[平成6〜8年度合計予算額]

24,065千円

(平成8年度予算額 8,031千円)


[要旨]

 コミュータカー(都市内短距離用途の超小型自動車)に適する動力方式、並びにその性能や環境負荷の評価手法を検討し、動力システムの基本コンセプトを考察した。
 まず近年の最新技術を用いた電気動力方式について調査を行い、それらを応用した改良型ホイールインモータ駆動機構を検討して、既存の電気自動車の性能改善の可能性を見出した。
 次に市販の電気自動車(EV)に発電機等を追加してハイブリッド化を試み、航続性能改善等に関する台上実験を行って、シリーズハイブリッド方式のコミュータカーへの適合性を確認した。
 その結果に基づき、市販EVの直流モータと変速機を使用したシリーズハイブリッド方式の模擬的なコミュータカーをシャシダイナモメータ上に設定して都市内走行パターンで加減速運転を行い、小型軽量化による加速性能向上や省電力効果を確認した。またハイブリッドコミュータカーは発電機容量の大小により「充電依存型」と「自立型」の二種類に性格付けられることを示し、航続性能向上と低環境負荷の両立を図るために、電池と発電機の最適な組合せをシミュレーションにより検討した。
 続いて技術動向の調査結果を踏まえ、IGBTインバータ制御の交流モータ、低燃費小型エンジンや最適な発電制御等の新技術要素を採用した新しいシリーズハイブリッドシステムを構成し、性能やエネルギ効率の改善を台上単体実験等により考察した。その結果、変速機無しで都市内走行に必要な加速能力が得られ、回生ブレーキにより要求電力量の約20%を節減できること等を明らかにした。
 最後に、上記で考察したシリーズハイブリッド方式コミュータカーの走行に伴う二酸化炭素排出量の算出方法を検討した。さらにコミュータカーのライフサイクルにわたる二酸化炭素排出量を既存の乗用車と比較し、コミュータカー導入による二酸化炭素削減効果を予測した。


[キーワード]

コミュータカー、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車、加減速運転