研究成果報告書 J95E0240.HTM

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[E−2 熱帯林生態系における野生生物種の多様性に関する研究]

(4)熱帯林構成樹種の系統進化学的研究


[研究代表者]

森林総合研究所生物機能開発部  ●津村義彦

[森林総合研究所]

生物機能開発部

遺伝分析研究室

●津村義彦・吉村研介

 

集団遺伝研究室

●吉丸博志・河原孝行


[平成5〜7年度合計予算額]

22,432千円

(平成7年度予算額 6,535千円)


[要旨]

 フタバガキ科植物の系統関係を調査するために葉緑体DNA上にコードされている11の遺伝子についてPCR増幅を行い、各遺伝子10種類以上の制限酵素を用いてRFLP分析を行った。染色体数n=11、n=7の2つのグループが明確に区別された。また近隣接合法(NJ法)を用いた系統樹は、基本的には最節約法の系統樹と同じ結果が得られた。これらの結果はNeobalanocarpus属がHopea属のに含まれる以外はAshton及びSymintonの分類とよく一致した。Neobalanocarpus heimiiの交配様式を明らかにする目的でアイソザイム分析およびRAPD分析を行った。その結果Neobalanocarpus heimiiは1.065(SD;.212)という極めて高い他殖率を示した。RAPDの結果もアイソザイムの結果をほぼ支持するものであった。ミトコンドリアDNAについてはcoxで種間・種内ともに変異が検出された。2つの組み合わせで全個体の調査を行った。その結果5種が3つのパターンを持つものに分けることができた。RAPD分析では5種7集団を調査した結果、種内および種間の塩基置換率を求めた Hopea属の塩基置換率をShorea属と比較すると種内の塩基置換率は小さく、種間は大きい値を示した。


[キーワード]

フタバガキ科、分子系統、葉緑体DNA、遺伝的分化、RAPD