研究成果報告書 J95D0131.HTM

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[D−1 大陸棚海域循環過程における沿岸―外洋の物質フラックスに関する研究]

(3)海底堆積物を用いた長期海洋物質循環変動の推定手法に関する研究

ヽつ貘論冓の化学組成を用いた長期物質循環変動の推定手法に関する研究


[研究代表者]

国立環境研究所  ●高松武次郎

[環境庁 国立環境研究所]

地球環境研究グループ

海洋研究チーム

●原島 省・原田茂樹

水土壌圏環境部

部長

●渡辺正孝

土壌環境研究室

 

●高松武次郎

(委託先)

名古屋大学

●増澤敏行・中塚 武


[平成5〜7年度合計予算額]

23,100千円

(平成7年度予算額 7,789千円)


[要旨]

 南極海のヴェッデル海の陸棚上(GC808)およびヴェッデル海(GC801)、ロス海(GC1208)およびエンダービー沖(GC1002)の水深約3500mの深海から採集された堆積物コアのオパール、炭酸カルシウム、炭素、および窒素の分析と、中性子放射化分析による25元素の分析を行った。また高炭酸カルシウム層から浮遊性有孔虫殻を分画し、加速器質量分析計により放射性炭素年代測定を行った。その結果オパール含有量はヴェッデル海陸棚上の約45%からエンダービー沖コア下部の約2%以下まで大きく変動し、これはそれぞれのコア上部の平均堆積速度約200cm/kyrから約0.6cm/kyrの変化に対応していた。オパール含有量とBa含有量との間にはそれぞれの地点では直線関係が認められたがその傾きは大きく異なっていた。オパール含有量に対するBr含有量の関係はは全コアを通してほぼ同じ直線上に分布していた。ヴェッデル海においては12kyr以後の後氷期になって生物生産が劇増した可能性が示された。海底堆積物のオパール、BaおよびBr含有量とその変動は、海洋表層における生物生産量の変動の有力な指標となる。


[キーワード]

南極海、堆積物、14C年代測定、生物生産、オパール、微量元素