研究成果報告書 J95C0330.HTM

検索画面に戻る Go Research



(1,494Kb)

[C−3 酸性物質の臨界負荷量に関する研究]

(3)酸性物質の土壌影響評価モデルの開発に関する研究


[研究代表者]

農業環境技術研究所  ●新藤純子

[農林水産省 農業環境技術研究所]

企画調整部 地球環境研究チーム  ●新藤純子・袴出共之


[平成5〜7年度合計予算額]

19,439千円

(平成7年度予算額 6,159千円)


[要旨]

 土壌酸性化を定量的に評価するためのモデルについて、以下の検討を行った。(1)臨界負荷量推定のための既存の定常マスバランスモデルを、わが国の生態系へ適用する方法を検討し、信頼性の高い推定のためには、適切な酸性化限界指標の設定が必要であることを示した。(2)長期的中和能として重要な鉱物溶解速度の、表層地質と土壌種に基づいた推定法の精度を、土壌のイオン組成分析結果に基づいて評価した。(3)土壌酸性化の経時変化を予測のため、変異荷電生成プロセスをモデル化し、これを含むダイナミックモデルを開発した。人工酸性雨を用いた土壌酸性化実験に適用することにより推定精度を確認した。


[キーワード]

土壌酸性化、臨界負荷量、定常マスバランスモデル、鉱物風化速度、ダイナミックモデル