研究成果報告書 J95B0172.HTM

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[B−1 地球温暖化に係る二酸化炭素・炭素循環に関する研究]

(7)土壌生態系における微生物群集をめぐる炭素循環の定量的解析

亜寒帯林における土壌圏微生物群集をめぐる炭素循環の定量的解析


[研究代表者]

広島大学  ●堀越孝雄

農林水産省

農業環境技術研究所 環境管理部

●袴田共之

(委託先)

広島大学

総合科学部

●堀越孝雄・中坪孝之


[平成5〜7年度合計予算額]

19,569千円

(平成7年度合計予算額 5,175千円)


[要旨]

 亜寒帯林の土壌圏における炭素の動態とそれに及ぼす微生物の影響を明らかにするため、カナダのクロトウヒ林において土壌中の炭素の分布状態、微生物バイオマス、土壌呼吸速度の測定を行なった。調査地の土壌は表面に蘚類が繁茂し、厚い有機物層が認められた。土壌有機炭素の大半はFH層中に存在したが、E層やB層中にもかなりの炭素が分布していた。微生物バイオマスもFH層中がもっとも多かった。二酸化炭素の放出速度は、FH層が地表面からの全放出量の50%以上を占めていたが、E層以下の土壌深層からもかなりの二酸化炭素放出が認められた。全土壌呼吸に占める根の呼吸の割合は、約54%と推定された。L層からA層までに存在する微生物の呼吸によって放出される炭素量は、凍結期間を除き年間に283gCm-2と推定された。本調査地におけるリター分解速度を他の地域と比較するために、亜寒帯林を中心に広い分布域をもつ蘚類のイワダレゴケを材科とし、年間のリター消失率を推定した。比較のため、富士山の亜高山帯針葉樹林の同じ種類についてもリター消失率を求め、温度環境との関係について検討した。


[キーワード]

亜寒帯林、土壌、炭素、微生物、蘚類