研究成果報告書 J95B0131.HTM

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[B−1 地球温暖化に係る二酸化炭素・炭素循環に関する研究]

(3)農業生態系における炭素循環・収支の定量的解析

“地における炭素循環・収支の定量的解析


[研究代表者]

農業環境技術研究所  ●袴田共之

[農林水産省 農業環境技術研究所]

企画調整部 地球環境研究チーム  ●池田浩明・大浦典子・袴田共之


[平成5年度〜7年度合計予算額]

9,277千円

(平成7年度予算額 3,337千円)


[要旨]

 畑地生態系の長期的な炭素循環・収支を明らかにすることを目的として、農業環境技術研究所内の実験圃場にサツマイモ・コマツナ二毛作畑と放棄畑を設け、その炭素収支を実測した。その結果、サツマイモ・コマツナ二毛作畑の炭素収支(年平均値±SD)は−236±167gCm-2yr-1、放棄畑の炭素収支(年平均値±SD)は−305±97gCm-2yr-1と、両実験区とも赤字の収支を示したが、その値は大きく年次間変動することが明らかとなった。人為的な管理のあるサツマイモ・コマツナ二毛作畑の収支の年次間変動は、気温と降水量の影響がほとんど見られなかった。このことは、畑地生態系の炭素収支が、気象要因よりも管理形態に強く依存することを示唆している。管理形態の中でも、特に収穫後のすきこみ量が重要であることが推察され、二毛作畑は、すきこみといった管理の工夫によって炭素放出を抑制した畑作が可能であることが示された。また、放棄畑の炭素収支は、長期間放棄すればするほど炭素放出が抑制されることが示された。


[キーワード]

炭素循環、炭素収支、畑地、二毛作畑、放棄畑