研究成果報告書 J95A0120.HTM

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[A−1 オゾン層変動の総合的観測及び解析に関する研究]

(2)航空機搭載赤外分光計によるオゾン層観測手法の開発と評価に関する研究


[研究代表者]

 

 

気象研究所 物理気象研究部

第三研究室

●牧野行雄

[運輸省 気象庁 気象研究所]

物理気象研究部

第三研究室

●牧野行雄・忠鉢 繁・佐々木 徹・堤 之智・広田道夫(併任)

 

第四研究室

●青木忠生・深堀正志・青木輝夫

気象衛星観測システム研究部

第三研究室

●内野 修・永井智広・藤本敏文

地球化学研究部

第二研究室

●土器屋由紀子(併任)


[平成5〜7年度合計予算額]

112,105千円

(平成7年度予算額30,030千円)


[要旨]

 成層圏オゾン層内の塩化水素(HCl)及びフッ化水素(HF)等を航空機上より遠隔測定するための手法の確立・評価、さらにこれら微量成分の挙動解明を行うための実験観測を行った。平成5年度及び7年度に、北海道より沖縄にいたる日本上空で赤外用窓材を通した航空機測定実験を行い、定量可能な太陽スペクトルを取得した。この結果、HClとHF全量は高緯度へ行くほど増加する傾向が確認された。また短時間で2つの波数域を高精度に測定するために分光装置の改造を行った。スペクトル解析のため、最小自乗法による吸収線合成方法を開発した。一方、自由対流圏のHClのバックグラウンド濃度について化学的手法により測定する試みを行った。その結果、7〜8月に富士山頂において平均で体積混合比0.09ppbvの値が得られた。


[キーワード]

赤外分光測定、航空機実験、オゾン層化学、塩化水素、フッ化水素