研究成果報告書 J93C0420.HTM

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[C−4 東アジアにおける酸性・酸化性物質の制御対策とその評価に関する研究]

(2)東アジアにおける酸性雨原因物質の排出抑制技術とその評価に関する研究


[研究代表者]

国立公衆衛生院  ●溝口次夫

[通産省 工業技術院資源環境技術総合研究所]

熱エネルギー利用技術部 燃焼システム研究室

●城戸伸夫・守富 寛・幡野博之・鈴木善三・松田 聡

[環境庁 国立環境研究所]

地球環境研究グループ

●村野健太郎・畠山史郎


[平成3〜5年度合計予算額]

31,361千円

(平成5年度予算額 10,403千円)


[要旨]

 東アジア地域における酸性雨原因物質の一つである、石炭燃焼に伴い発生するSO2とNOxの抑制法について研究した。SO2抑制法については中国産石灰石の基本脱硫特性を調べるとともに、微粉炭燃焼装置内への脱硫剤の直接吹き込み法を検討した。中国産石灰石は日本産石灰石と比べて脱硫性能は同等であった。脱硫剤の直接吹き込みについては脱硫剤の吹込み量が、Ca/S=4のとき、約80%の脱硫率が得られ、消石灰が最も高い脱硫率を示した。また、二段燃焼を行っても、脱硫効果は若干低下するがあまり大きな影響を受けないという結果が得られた。
 NOx抑制法については主として流動層燃焼について実験を行い、中国の代表的石炭を使用した場合、100ppm程度に抑制可能であった。


[キーワード]

酸性雨、石炭燃焼、脱硫