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[研究代表者] |
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気象研究所 ●谷貝 勇、山崎孝治(平成4年4月から) |
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[気象庁 気象研究所] |
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気候研究部 |
第1研究室 |
●時岡達志 |
第2研究室 |
●山崎孝治、谷貝 勇、千葉 長、柴田清孝 |
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第4研究室 |
●野田 彰 |
22,470千円
(平成5年度予算額 7,560千円)
温室効果気体の増加によって対流圏では気温が上昇し成層圏では気温の下降することが知られており、温暖化が対流圏と成層圏との間における物質輸送に影響することが考えられる。このことを調べるために、対流圏と成層圏を含んだ大気大循環モデルを用いて、海面水温に温暖化した状態に対応した偏差を与えて数値実験を行った。太陽高度を7月の状態に固定した実験で海面水温を2度変化させた実験では、輸送の効果によってオゾンの鉛直分布に変化が見られた。冬のシミュレーションで成層圏の突然昇温が起こった場合と起こらなかった場合を比較すると、北半球高緯度成層圏のオゾン分布に観測と対応した変化が見られた。また温暖化した場合に対応した海面水温偏差を与えた季節変化実験を行い、気候状態の海面水温を与えた結果と比較解析を行った。
オゾン、物質輸送、対流圏と成層圏、海面水温、地球温暖化