研究成果報告書 J92B1120.HTM

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[B−11.地球温暖化による水収支への影響評価に関する研究]

(2)積雪寒冷地の水循環への影響評価に関する研究


[研究代表者]

 

建設省土木研究所

●益倉克成

[北海道開発庁 北海道開発局]

 

開発土木研究所 水工部 部長

●星 清

環境研究室

●吉井厚志、中津川誠

河川研究室

●清水康行


[平成2〜4年度合計予算額]

13,210千円


[要旨]

 積雪寒冷地流域での温暖化の影響を評価するため、最初に既往気象・水文データを収集、解析した。これから北海道でも過去100年間で気温の上昇がみられ、近年は降水量の減少と年最大日雨量、豪雨日数の増加傾向がみられ、降雨の集中化を示唆するような結果が得られた。つづいて、モデル流域を設定し、積雪量、融雪流出の把握と解析が実施された。ここでは、航空写真や衛星情報などのリモートセンシング情報を活用して、流域の積雪量の推定精度の向上を図り、融雪流出パターンを的確に把握した。これをもとに、大気大循環モデルで推定される温暖化時の気温上昇では、融雪流出期間が20日ほど早まることが示唆された。最後に、融雪を含む年間を通した流出パターンを再現、評価した。ここでは、長短期流出両用モデルを構築し、温暖化時の気温、降水量の変化によって、流出パターンがどのように変化するか推算した。


[キーワード]

リモートセンシング、積算暖度法、融雪流出、長短期流出両用モデル