研究成果報告書 J92A0110.HTM

検索画面に戻る Go Research



(448Kb)

[A−1.オゾン層の時間的・空間的変動の動態解明に関する研究]

(1)赤外ヘテロダイン分光計によるオゾン及び破壊関連物質の挙動解明


[研究代表者]

 

東北大学理学部

●福西 浩

[環境庁 国立環境研究所]

地球環境研究グループ オゾン層研究チーム

●中根英昭

(委託先)
東北大学理学部


●福西 浩、岡野章一、田口 真


[平成2〜4年度合計予算額]

11,715千円


[要旨]

 日本付近でのオゾン層の時間的・空間的変動の実態を明らかにするために、東北大学で開発したレーザーヘテロダイン分光計を用いてオゾン高度分布を観測した。1991/1992及び1992/1993冬期には筑波においてオゾン層の集中観測を実施した。レーザーヘテロダイン分光計及びオゾンゾンデ観測によって得られたオゾン高度分布、TOMSオゾン全量、客観解析データより計算されたポテンシャル渦度などのデータを比較検討した結果、日本付近の冬期のオゾン変動は大気の運動による輸送効果が支配的であることがわかった。日本に運ばれてくる低オゾン濃度大気の起源は高緯度において化学的にオゾンが破壊されている領域であるとかんがえられる場合もあった。


[キーワード]

 オゾン、大気微量成分、赤外分光、レーザーヘテロダイン分光計、リモートセンシング