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[キーワード]黄砂、バイオエアロゾル、健康被害、Bacillus cereus、CRS

[RF−072 黄砂バイオエアロゾルの越境的健康被害調査のためのサンプリング・同定に関する研究]

(4)黄砂バイオエアロゾルの健康被害に関する研究[PDF](1,154KB)

  金沢大学 医薬保健研究域医学系

東 朋美

  神戸大学大学院工学研究科
  (元金沢大学自然科学研究科)

荻野 千秋

  [平成19〜20年度合計予算額] 1,659千円(うち、平成20年度予算額 177千円)

[要旨]

  近年、黄砂は地球環境に重要な寄与をする現象として多くの研究者によってその影響評価が行われている。韓国や中国において「黄砂の健康被害」として大きな社会的問題となっており、疫学的手法による研究等が盛んに行われている。黄砂バイオエアロゾルの長距離輸送とその越境的健康影響の可能性が言われているものの、いまだ誰も黄砂バイオエアロゾルの実態をつかんだ研究者はみあたらない。また、国際的にみても一部の研究者がサハラ砂漠のエアロゾルとバイオエアロゾルについて報告しているのみで、黄砂バイオエアロゾルに関する報告は全く無いといっていい。
  黄砂バイオエアロゾルの長距離輸送による微生物の飛来の実相調査と病原性微生物飛来による健康被害の可能性を検討することを最終目標とし、本サブテーマでは、サブテーマ2(黄砂バイオエアロゾルの分離培養・同定)とサブテーマ3(黄砂バイオエアロゾルの生物情報学)の種々の結果から、健康被害影響の原因として最も考えられる細菌としてBacillus cereusに注目し、疫学的調査を行った。同時に、同定された菌株の食中毒毒素の産生性についてPCR法により解析した。その結果、Bacillus cereusによる食中毒発生件数と黄砂観測日数に有意な関連は認められず、同定されたBacillus cereus株のほとんどが毒素非産生性であることが明らかになった。